MSCのクルーズ船ではWi-Fiが使える?ベリッシマなどのネット環境と必要準備を解説
この記事では、MSCのクルーズ船「ベリッシマ」などのWi-Fiについて徹底解説します。
MSCクルーズが運航するクルーズ船の中でも、ベリッシマは充実した施設やエンターテイメントで特に人気のクルーズ船です。読者の方の中には、Wi-Fiは使えるの?と疑問の方も多いはず。洋上でのネット接続がどのくらい高いかや、実際の速度や使い勝手などは、スマホなどでのネット利用にあたって誰しも気になるポイントでしょう。
記事後半では、クルーズ旅におすすめのレンタルWi-Fi情報もご紹介。MSCクルーズ船をご利用予定の方はぜひ最後までご覧ください。
MSCクルーズ船『ベリッシマ』のWi-Fi事情
ベリッシマは17万トンを超える大型客船で、日本に寄港する客船としては最大級の規模を誇ります。様々な施設やエンターテイメントが魅力な一方、気になるのがWi-Fi事情。
ここでは、まずベリッシマのWi-Fi事情を徹底解説していきます。
ベリッシマ船内のWi-Fiは有料
施設やエンターテイメントが充実しているベリッシマですが、船内のWi-Fiは基本的には有料です。航行中の船内では、基本的にキャリアの海外ローミングやSIMカード、ポケットWi-Fiが利用できないので、インターネットを使うには船内のWi-Fiを利用する必要があります。
なお、Wi-Fiスイートルームは無料でWi-Fiを使用できますが、他の客室を利用する方には以下の料金プランが適用されます。
| 料金 | |
|---|---|
| 24時間パック | 26ドル/日:約4,050円 (1デバイス) |
| データ無制限クルーズパック高速 (動画視聴やビデオ通話まで可能) |
18ドル/日:約2,800円 (1デバイス) |
| データ無制限クルーズパック低速 (サイト閲覧・メール・SNSチャット向きプラン) |
13ドル/日:約2,025円 (1デバイス) |
※1ドルあたり155円(2025年12月現在)で換算
上記のように、ベリッシマ船内のWi-Fiはかなり高額になります。1週間利用すれば、低速プランであっても、91ドル(約15,000円)かかる計算です。
なぜこのような高額になるかと言うと、ベリッシマなどのクルーズ船のWi-Fiは、主に衛星通信を利用しているためです。地上のような光回線が使用できないため、通信コストが高く、そのため料金も高額になります。
これは、ベリッシマ以外のクルーズ船でも同じです。クルーズ船のWi-Fi事情についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください。
ベリッシマには船内専用アプリがある
ベリッシマの船内は、有料プランを購入しなくても船内のみで利用できるアプリ「MSC for me」を介して船内の乗客同士間でのやり取りが無料で可能です。客船内のレストランのメニュー、船内プログラム、現在地から最も近いトイレ、自分の部屋までのルートなど様々なリサーチができます。
ただし、外部との連絡や、ネットでの検索、LINE、メールなどはできないため注意が必要です。
クルーズ船内のWi-Fiの速度について
一般的に、クルーズ船内のWi-Fi通信速度は低速です。これは、船内のインターネット接続が上空約2,000キロメートルにある通信衛星を経由しているためで、地上回線と比べると速度が大幅に低下しやすいという、デメリットがあります。
一方、MSCベリッシマは、最新の衛星通信「スターリンク」が導入されているため、高速プランを選択すれば、YouTubeなどの動画サービスも利用可能です。
ただし上空に電波を妨げる物体がある場合や通信が集中する時間帯は通信速度が下がってしまうため、常に安定した通信ができるわけではありません。
また、ベリッシマの高速プランは、1日あたり18ドル(約2,800円)と高めなため、計画的な利用をおすすめします。
ベリッシマ以外のクルーズ船のWi-Fi事情
MSCにはベリッシマ以外のクルーズ船もありますが、Wi-Fi事情は同じです。こちらもスマホの海外ローミングプランやポケットWi-Fiは利用できず、船内Wi-Fiを利用する必要があります。船内Wi-Fiは有料で、以下の2つのプランが提供されているのが一般的です。
- ブラウズパッケージ:WEB閲覧、メールの送受信、チャットなど)
- ブラウズ&ストリーム・クルーズパッケージ:上記に加え動画のストリーミングも可
いずれも24時間プランで料金は、ブラウズパッケージは41,60ドル(約6,500円)、ブラウズ&ストリームパッケージは、72.89ドル(約11,000円)と非常に高額です。
この後、船内Wi-Fiを使う際の注意点を解説しますので、ご利用前にぜひご一読ください。
【MSCクルーズ予定の方必読】ベリッシマなどの船内Wi-Fiを使う際の注意点
MSCのベリッシマを含むクルーズ船が提供しているWi-Fiを使う際は、いくつか注意点があります。
- 24時間プランは1日で使い切る必要がある
- 1デバイス1プランは同時利用ができない
- 高速プランでも接続が途切れることがある
- 場所によってはネットが使えない可能性もある
- 国によってアクセスできないサイトやサービスがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
24時間プランは1日で使い切る必要がある
MACベリッシマは最新システムによって船内でもWi-Fiが使えますが、24時間プランは利用を開始後にカウントが始まり、24時間経過するとプランが終了します。
合計24時間使えるという意味ではないことは覚えておきましょう。
1デバイス1プランは同時利用ができない
船内Wi-Fiの「1デバイスプラン」は、1つの端末のみ利用可能です。そのため、スマートフォンとパソコンを同時に接続することはできません。
複数人で使いたい場合や、複数端末を切り替えて利用する場合は、使用しない端末をログアウトするか、端末ごとにプランを契約する必要があります。
高速プランでも接続が途切れることがある
クルーズ船内のWi-Fiは高速プランであっても、接続が不安定になることがあります。ネットで動画視聴をしていると、途中で途切れてしまうことがあるため、乗船前にダウンロードしておくことをおすすめします。
場所によってはネットが使えない可能性もある
MSCのベリッシマは最新衛星通信を利用してWi-Fiを提供しているため、他のクルーズ船に比べて通信環境は良好です。しかし、場所によってはネットがつながりにくいことも。通路側の客室はデッキ側に比べて接続が不安定になることがあることも覚えておきましょう。
国によってアクセスできないサイトやサービスがある
海外クルーズを予定している方は、国によってアクセスできないサイトやサービスがあることも覚えておきましょう。ネット検閲を行っている国では、特定のサイトやアプリは利用できません。
また、ベリッシマは、ヨーロッパの衛星通信システムを使う関係上、NetflixやAmazonプライムビデオなどの日本国内限定サービスは利用できません。クルーズ船内で視聴予定の方は、事前にダウンロードしておくか、VPNを介してアクセスしましょう。
【MSCベリッシマで海外クルーズ】ポケットWi-Fiがおすすめの理由4選
航行中は船内Wi-Fiを使ってネット接続できますが、海外の寄港地では必ずしもネットが使えるとは限りません。そこで、寄港地で快適にネット接続するために、おすすめなのがポケットWi-Fiです。
ここでは、アジア周遊などの海外クルーズにポケットWi-Fiがおすすめの理由を解説します。
寄港の際にフリーWi-Fiを探す手間がかからない
海外の港に寄港した際も、ポケットWi-Fiがあれば、現地でフリーWi-Fiを探す必要がありません。海外は、フリーWi-Fiの普及している国が多いものの、実際は接続できなかったり、通信が不安定だったりするケースも少なくありません。
たとえば、寄港の際に家族に連絡しようと思ったらネットが使えず、やむえず高額な船内Wi-Fiを使うことになった…という事態を避けるためにも、あらかじめポケットWi-Fiをレンタルしておくと安心です。
料金がリーズナブルなレンタルWi-Fiであれば、船内Wi-Fiよりも大幅に安く抑えられるでしょう。
安全に高速通信ができる
ポケットWi-Fiがおすすめの理由には、安全性があげられます。フリーWi-Fiは、セキュリティが脆弱というデメリットがあります。実際、フリーWi-Fiを利用したことで、スマホが乗っ取られたり、個人情報を抜き取られたりする被害が相次いでおり、アメリカのFBIは数年前から警鐘を鳴らしています。
ポケットWi-Fiは、個別のSSIDとパスワードを使っての通信のため、安心してネットが使えます。現地の最大手の通信業者の回線を利用するため、高速通信でサクサクネットが使えるのもメリットです。
複数の国で使える
海外クルーズでは、1回の旅行で複数国に寄港するケースが少なくありません。ポケットWi-Fiは、事前に申し込んでおけば、寄港する国すべてでネットが使えます。
また、海外WiFiレンタルショップのポケットWi-Fiは、電源を入れなかった日は通信料が発生しないのが大きな特徴です。一般的な海外Wi-Fiレンタルでは、電源のオン・オフに関係なく利用日数分の料金がかかりますが、この仕組みにより通信費を無駄なく抑えられます。
たとえば、航行中はクルーズ船内のWi-Fiを利用し、ポケットWi-Fiは電源をオフにしておく。寄港地で必要なときだけ電源を入れて使う、といった使い分けをすれば、ネット通信費を大幅に節約できるでしょう。
VPN対応のポケットWi-Fiもある
MSCベリッシマなどの最新のクルーズ船は衛星通信を利用していますが、通信はヨーロッパの衛星設備を経由するため、日本向けの動画サブスクが利用できない場合があります。
また、中国のようなネット制限や検閲が実施されている国では、Google、YouTube、Instagramなどが通常は使えません。しかし、VPNを利用すればこれらのサービスアクセスが可能になります。
VPNに対応したポケットWi-Fiであれば、日本国内限定のサブスクやサイトにもアクセスでき、ネット規制がある国でも日本と同じ感覚でインターネットが利用できます。
海外クルーズでも快適にネットを使いたい方におすすめです。
MSCのクルーズにおすすめのWi-Fiレンタル3選【ベリッシマ以外でも】
ここでは、MSCベリッシマなどのクルーズ船での旅行のお供におすすめのポケットWi-Fiをご紹介していきます。
まずは以下をご覧ください。
| (サービス名) | 費用 | データ容量 |
|---|---|---|
| 海外WiFiレンタルショップ | アジア各国:790円/日〜 ヨーロッパ各国:920円/日〜 |
1GB |
| グローバルWiFi | アジア周遊:1,003円/日 ヨーロッパ周遊:1,003円/日 |
300MB |
| ペンタクトWiFi ※現在はサービス終了 |
アジア周遊:1,450円/日 ヨーロッパ周遊:1,550円/日 |
500GB |
それぞれ詳しく解説していきます。
海外WiFiレンタルショップ
※:佐川スマートクラブ事前登録で、発送後追跡&配達日時変更も可能です
利用料金
(2プラン)
\無制限も格安でおすすめ/
・無制限プラン:1日税込920円〜
・1GBプラン:1日税込720円〜
実際の渡航先と期間でシミュレーションしてみる>>
WiFi端末
受取場所
\受取は出発日なら空港コンビニ、早めならご自宅がおすすめ/
①コンビニ(空港施設内や、最寄りのローソン)
②自宅等(宅配※)
③新宿の運営会社店頭(新宿駅西口徒歩10分)
WiFi端末
返却方法
ポスト投函
(付属の返却袋に入れるだけ)
予約方法
\渡航日程が決まった段階での予約を推奨/
・完全ネット予約<非接触>
・渡航日の最大90日前から予約可能
端末とレンタルセット一式を確認して予約しておく>>
料金
支払い
・各種クレジットカード
<VISA、MasterCard、JCBなど>
・あと払いペイディ
海外WiFiレンタルショップは、格安料金で人気のレンタルWi-Fiです。業界最安値レベルの料金設定に加え、ポケットWi-Fiの電源を入れない日は通信料が発生しない画期的なシステムを採用しています。「洋上では電源をオフ、寄港では電源を入れて快適な通信を楽しむ」という使い方も可能です。
また、海外WiFiレンタルショップのポケットWi-Fiは、1台で最大10台まで接続できます。PC・タブレットなどの複数デバイスや、ご家族やお友達とシェアすれば、一人あたりの料金を大幅に抑えることができますよ!
上記のように1台の端末だけでスマホ、タブレット、PCがネット接続できるのはポケットWi-Fiならではのメリットと言えるでしょう。
各種デバイスの海外での利用法については、下記から詳細記事をご覧になれます。
携帯・スマホ|パソコン・ノートPC|タブレットPC|スマートウォッチ・Apple Watch
※機内への持ち込み・現地での使用等について、 上のデバイス名をクリックするとそれぞれ詳細ご覧いただけます。
グローバルWiFi
『グローバルWiFi』は、オプションが豊富なWi-Fiレンタルサービスです。容量プランも豊富で300MBから無制限までの4つの容量プランがあり、複数国で使える周遊プランにも対応しています。
また、渡航先によっては5Gの高速回線にも対応しているので、通信速度を重視したい方はおすすめです。
ただし、周遊プランも単国プランも料金が少し割高になるので、他のサービスを比較して検討しましょう。
ペンタクトWiFi(現在サービス終了)
ペンタクトWiFiは、豊富なプランで人気のレンタルWi-Fiです。周遊プランも提供しています。やや割高になりますが、1度のクルーズで複数国を訪れる方には便利でしょう。最新の端末が使えるため、寄港地で快適な通信を楽しめます。
【MSCクルーズの前に】Wi-Fiレンタルの利用の流れ
ポケットWi-Fiがあれば、寄港地で安全・快適にネットに接続できます。家族への連絡、SNSの更新、仕事の連絡などをスムーズに行うためにも、ぜひポケットWi-Fiをレンタルしておきましょう。
ここでは、海外渡航者に人気の「海外WiFiレンタルショップ」のポケットWi-Fiの利用の流れを解説します。
申し込みから返却までの流れは以下です。
- HPから申し込む
- ポケットWi-Fiを受け取る
- ポケットWi-Fiを使用する
- 返却する
それぞれ詳しく解説していきます。
1.HPから申し込む
まずは、海外WiFiレンタルショップのホームページから、ポケットWi-Fiレンタルの申し込みをします。複雑な入力の必要がないため、3分程度で申し込み完了です。
利用前に、料金を簡単にシミュレーションできますので、料金が不安な方もご安心ください。
2.受け取り
申し込みが完了したら、ポケットWi-Fiを受け取ります。海外WiFiレンタルショップでは、以下の方法から選択可能です。
- 宅配便
- コンビニ
- 店頭(東京都新宿)
自宅、職場、ホテル、コンビニなど好きな場所で利用開始日の5日前から受け取れるため、余裕を持ってクルーズ前の準備ができますよ。
3.ポケットWi-Fiを使用する
寄港の際にポケットWi-Fiを使用する方法は非常にシンプルです。
- ポケットWi-Fiの電源を入れる
- 「接続」からポケットWi-Fiのネットワークを選択する
- パスワードを入力して接続する
上記の通り、面倒な設定は一切不要です。ベリッシマでのクルーズ船内ではポケットWi-Fiの電源はオフにしておき、寄港の際だけオンにすれば、余分な通信料がかかりません。
4.返却
クルーズが終わったらポケットWi-Fiを返却します。海外WiFiレンタルショップでは、ポストに投函するだけで返却が完了します。
レンタル時に同封されている専用封筒にポケットWi-Fiを入れて、近くのポストに投函するだけですので、返却の手間はかかりません。
空港を経由しない日本発着、数日アジア各国に立ち寄るようなクルーズでも受け取り・返却が非常に容易です!
MSC『ベリッシマ』などのWi-Fiは高額!クルーズでスマホ・ネットを使うなら!
MSCクルーズのベリッシマでは船内Wi-Fiが使えますが、有料でかなり高額に設定されています。ポケットWi-Fiは、航行中の海上では使えないものの、寄港では確実にネットに接続できるため、家族や友人との連絡、SNSの更新などがスムーズです。
海外では寄港先にフリーWi-Fiが設置されていなかったり、安全に使えなかったりするため、ポケットWi-Fiを持参しておけば、通信環境に悩む心配がなく安心です。
海外WiFiレンタルショップは、業界最安値レベルの格安料金に加え、ポケットWi-Fiの電源を入れない日は通信料が発生しません。洋上では電源をオフにしておくことで、料金を最低限に抑えられますよ!
クルーズ中のネット環境をより快適に整えたい方は、ぜひ海外レンタルショップをご利用ください。
MSCクルーズ「ベリッシマ」の船内Wi-Fi事情・寄港地でのスマホ利用に関するよくある質問
-
QMSCクルーズ「ベリッシマ」の船内でWi-Fiは使える?
A船内Wi-Fiがありますが、有料サービスなため事前に料金を確認しておきましょう。
-
Qベリッシマなどのクルーズ船ではポケットWi-Fiは使える?
A -
QベリッシマでWi-Fiを使う際の注意点は?
A船内Wi-Fiは場所によってつながりにくいことがあります。また、ヨーロッパの衛星通信を経由するため、日本国内専用のサイトやサービスへのアクセスはできません。
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