iPhoneを海外で使うための設定

iPhoneを海外で使う際に知っておくべき基礎知識|設定方法やお得な使い方

2023/09/04 2024/02/10

iPhoneは全世界で使用されていますが、日本から海外へ行った際には、料金やデータ通信方法が異なります。

そのため、恐ろしいのが、何も設定しないままで日本と同様の使い方をしてしまい、いつの間にかiPhone使用料が桁違いに高額になっている、いわゆる「パケ死」。実際、帰国後とんでもない額を支払っているケースが報告されています。

そんな事態に陥らないよう、本記事では、iPhoneを海外で使う際の設定方法やお得なインターネット利用法について詳しく解説します。

基礎知識からしっかり押さえていきましょう。

iPhoneを海外で使う際の基礎知識

海外で使うiPhone

海外でiPhoneを使用する際の基礎知識から解説します。

iPhoneは、海外にそのまま持ち込んで普段通りに使うと、高額な料金を請求されてしまいます。たとえば、体操の内村航平選手がリオ五輪に出場した際、設定を誤った状態で現地で「ポケモンGO」をダウンロードして、50万円の通信料を請求された事例は聞いたことがある人もいるかもしれません。

海外で安全にiPhoneを使うためにも、基本的な知識として以下の2点をおさえておきましょう。

  • 日本のデータ通信量は適用されない
  • 通話料は別料金

それぞれ詳しく解説していきます。

日本のデータ通信量は適用されない

まずおさえておきたいのが、海外では日本のデータ通信量は適用されないという点です。

日本のキャリアで契約しているiPhoneの場合、契約しているプランのモバイルデータ通信量は、基本的に日本国内でしか利用できません。

海外で使用すると、別途高額な通信料金が発生します。

例外として、ahamoの場合は、基本プランのデータ通信量(20GB)が海外で使用可能です。また、楽天モバイルも毎月2GBのデータ通信までなら、追加設定なしで海外で利用できます。

そのほかのキャリアに関しては、国内プランのデータ通信量の残量があったとしても、海外での利用には適用されません。

通話料は別料金

もう1つのポイントが、海外でiPhoneを電話として使用する場合、通話料は別料金として設定されている点です。日本にかけたり渡航先国内にかけたりできますが、モバイルデータ通信同様、海外利用時の高額な通話料を請求されてしまいます。

SoftBankの世界対応ケータイサービスで、アメリカでiPhoneを使用した場合の、1分ごとの通話料金例を紹介するので参考にしてください。

日本にかけた場合 140円
アメリカ国内にかけた場合 125円
ほかの国にかけた場合 210円
着信した場合 175円

日本でかけ放題プランに加入していても、アメリカでの電話使用では適用されません。海外の通話料金は、契約しているキャリアや渡航先によって異なります。

日頃、長時間電話をしがちな人や、ビジネスなどで頻繁に電話をかけたり受けたりする人は要注意です。

海外でiPhoneをお得に使うためのおすすめ設定

海外でiphoneを使うための設定

所有しているiPhoneを、海外でそのままお得に使うための、おすすめの設定を紹介していきます。

iPhoneは、海外での使用目的に合わせて設定をすれば、高額料金の発生が回避可能です。ここでは、以下の3つのケースについて、おすすめの設定方法を解説していきます。

  • ネットのみを使う場合
  • ネットも電話も使う場合
  • 電話のみを使う場合

海外に渡航する際は、飛行機内で電源をオフにするか、機内モードをオンにするように案内されるのが一般的です。今回は機内モードをオンにした状態で、渡航先に到着してからの設定について解説していきます。

ネットのみを使う場合

渡航先でネットのみをお得に利用するのであれば、設定はそれほど難しくありません。 現地に着いたら、機内モードをオンにしたまま、 Wi-Fiをオンにするだけです。

現地のフリーWi-Fiでの接続だけなら、料金をかけずにインターネットが利用できます。

難点として、フリーWi-Fiのない多くの場所ではインターネットに接続できません。 渡航中にスムーズにネットにアクセスしたいなら、現地対応のポケットWi-Fiを用意しておくと、安心かつ快適にインターネット利用ができるでしょう。

Wi-Fiではなく現地の通信会社のネットワークからアクセスすると、非常に高額な通信料が発生します。機内モードを解除せず、Wi-Fiでネット接続するようにしてください。

電話のみを使う場合

あまりないケースかもしれませんが、電話のみを使う場合の設定を紹介します。

ネットのみの使用より複雑なので、間違いなく、手順通りに設定するようにしてください。機内モードをオンにした状態で現地に着いたら、まずiPhoneの設定から「モバイルデータ通信」と「データローミング」をオフにします。この2つをオフにすると、現地の通信会社のネットワークに接続されません。

次に、機内モードをオフにしてください。そうするとインターネットにはつながらず、電話とSMSのみが使える状態になります。ただし、通話料は発生するので、お得に使いたいのであれば通話時間や使う頻度を調整してください。

また、海外では着信時にも料金が発生します。コストをおさえたいなら、かける時以外は機内モードをオンにしておきましょう。ネットを利用しないなら、Wi-Fiをオンにする必要はありません。

ネットも電話も使う場合

ネットも電話も使う場合は、電話のみを使う場合の設定をして、Wi-Fiをオンにするだけです。

電話を使える状態で、現地の通信会社のネットワークを経由せずに、Wi-Fiからネットにアクセスします。この設定にしておけば、海外の通話料金は発生しますが、現地の高額なデータ通信料金を発生させずに、電話とネットの利用が可能です。

必要に応じて機内モードをオンにして、着信の回避や通話時間を調整できれば、必要最低限の出費でiPhoneが使えるようになります。

ただし、ネット利用の前提条件は、基本的にWi-Fiにアクセスできる環境です。フリーWi-Fiのみを使用する場合は、不便な面もあると理解しておきましょう。

機内モードのオフ設定や、モバイルデータ通信とデータローミングを切り忘れなどはやりがちです。設定や手順を間違えないよう、充分注意してください。

海外でのiPhoneおすすめデータ通信方法

海外でiphoneを使ったデータ通信方法

海外でのiPhoneのデータ通信手段として、おすすめの方法を紹介していきます。

iPhoneの設定を行うだけでも通信費用を最低限におさえられますが、その都度正確に設定できるか不安という人もいるでしょう。海外で安心してiPhoneを利用したいなら、以下3つの方法でのデータ通信が考えられます

  • 現地SIMカード
  • ポケットWi-Fi
  • キャリアの海外定額プラン

それぞれ詳しく解説していくので参考にしてください。

現地SIMカード

1人での海外出張や海外旅行でのiPhoneの利用に便利なのが、現地で使えるSIMカードです。

手持ちのiPhoneがSIMフリーであれば、搭載されているSIMカードを現地SIMカードに差し替えるだけで、普段と同様にiPhoneでインターネットに接続できます。1日あたりの利用料金が数百円のものからあるので、安くてお手頃です。

ただし、カードの調達や交換の手間があり、通信が確認できない時はAPN設定をする必要もあるため上級者向けといえます。

また、SIMカードはSIMロックがかかっているiPhoneの場合は利用できません。所有しているiPhoneがSIMフリーの機種か、事前に確認しておいてください。サイズやカードのプラン(通話可能なプランもあり)にも種類があるので、SIMカードを上手く活用したいのであれば、仕組みや使用方法を理解しておきましょう。

ポケットWi-Fi

海外でデータ容量を気にせずiPhoneを使いたい人や、複数人での海外旅行のネット利用に特におすすめなのが、海外用ポケットWi-Fiのレンタルです。

1日上限1GBのプランやデータ通信量無制限のプランがあるので、グループでの利用や複数のデバイスの利用でも、快適にインターネットを利用できます。

大容量プランは、1日あたり1,000〜2,000円程度のレンタル料金がかかりますが、グループでの利用なら1台をシェアできるので割安です。複雑な設定も必要なく、SIMロックのかかったiPhoneでも使えます。

個人で契約するWi-Fiなので、セキュリティ面の心配もいりません。出張業務でデータ通信を多用する人や、旅行先でデータ通信量のかかるinstagramなどのSNSを多用する人にもおすすめできる、ポピュラーな方法です。

キャリアの海外定額プラン

現状で使用しているiPhoneを、海外で国内同様に使える方法の一つが、キャリアの海外定額プランです。

高速データ通信量に上限がある上、そもそもの価格設定が高額ですが、海外定額プランを利用すれば、法外な請求をされる心配はありません。

注意点としては、音声通話とTVコール、SMSや国際SMSなどはプラン対象外になります。ほかの方法と比べると、プラン料金がだいぶ高めに設定されている点にも十分注意が必要です。

料金は割高でもその分サポート体制がしっかりしているので、とにかく安心を優先したい人に向いています。海外で利用できる定額プランや、キャリア別の利用の流れについても後述するので、参考にしてください。

【キャリア別】海外でiPhoneを利用するための流れ

海外でiPhoneを利用する流れ

海外定額プランでiPhoneを使う流れを、キャリア別に紹介していきます。海外定額プランの利用経験がない人はチェックしてみてください。

まずは、海外定額プランを検討している人のために、主要な国内キャリアのプランと利用料金を表にまとめました。

利用料金
softbank[海外あんしん定額] 24時間3GB980円〜
softbank[海外パケットし放題] 1日2,980円(10MBまでは1,980円で386KBまで従量制)
au[世界データ定額] 1日980円(490円と690円の早割有り)
docomo[世界そのままギガ] 1時間200円・24時間980円〜
docomo[世界ギガし放題] 最大1日2,980円(約24.4MBまでは1,980円)

主要キャリアごとの、申し込みから現地での利用開始までの流れについて、詳しく紹介していきます。

SoftBank

SoftBankの海外定額プランは、利用までの流れが比較的シンプルです。申し込みから利用までの流れは、以下のように4ステップになっています。

  1. サービスエリアと料金を確認する
  2. 世界対応ケータイの登録やプランが渡航先に対応しているか確認して申し込む
  3. 渡航前もしくは現地到着後にデータローミング設定を行う
  4. 現地に着いたらsoftbankから届くSMSを確認して利用開始

「海外あんしん定額」の利用は、世界対応ケータイの申し込みが必要条件です。申し込みは、ショップやカスタマーサポートから無料でできます。

データローミング設定は、iPhoneの設定からデータローミングをオンにするだけです。

au

auの「世界データ定額」の利用の流れについて説明していきます。

5G対応プランに加入しているUQ mobileユーザーと、povo1.0に加入しているpovoユーザーの人も利用できるので、参考にしてください。

  1. 無料のデータチャージに加入する
  2. 世界データ定額アプリをダウンロードする
  3. アプリから予約をする
  4. 渡航前にモバイルデータとデータローミングをオンにする
  5. 現地に着いたら機内モードとWi-Fiをオフにする
  6. 予約した利用時間に自動でデータ通信が開始

世界データ定額は、海外到着時刻に合わせて利用開始予約ができるので、無駄なく利用できます。ただし、終了時間になると自動でデータ通信が終了するので、ネットでの調べ物などは終了時間ぎりぎりにならないよう注意しましょう。

docomo

docomoの海外プランの利用の流れについて解説していきます。

docomoの「世界そのままギガ」は事前の申し込みが必要なので、利用を考えている人は参考にしてください。

  1. 未加入であればWORLD WINGに加入する
  2. 渡航先で定額プランが利用できるか確認して申し込む
  3. docomo海外利用アプリをダウンロードする
  4. 現地に着いたらデータローミングをオンにして機内モードとWi-Fiをオフにする
  5. アプリかweb画面から利用開始ボタンを押す

世界そのままギガは、渡航前に現地時間の利用時間を選択しての予約もできます。「世界ギガし放題」については、WORLD WINGに加入していて該当料金プランに加入していれば、申し込みは不要です。詳しくは下記記事も確認してください。

海外でiPhoneを使う際の注意点

海外でiPhoneを使う注意点

海外でiPhoneを使う際の注意点について紹介します。

下記に紹介するポイントは、いずれも海外で安全にiPhoneを使用する上で重要となるので、しっかり心にとめておきましょう。

パケ死に注意

海外でiPhoneを使う際に最も注意して欲しいのが「パケ死」です。パケ死とは、海外でパケット通信をして、高額な通信料金の請求をされる事態を指します。

実際に起きたパケ死の原因は、ほとんどが設定のうっかりミスです。出国前に機内モードのオンやデータローミングのオフをし忘れて、現地に到着したとたんに複数のメールが届いて、数千円の通信料が発生したケースもあります。

確実にパケ死を回避するために、出国前に最低でもデータローミングのオフと機内モードのオンは確認しておきましょう。

渡航先でポケットWi-FiやSIMカードを使う人も、充分注意してください。それぞれ接続するまでに、データローミングだけでもオフにしておくのが大事なポイントです。

時計設定を現地時間に変更

iPhoneは持ち込み方によっては、時計を手動で現地時間に変更しなければなりません。キャリアの海外定額プランなどで、現地のキャリアに接続して問題ない場合は、「自動設定」という機能で現地時刻に自動的に調整されます。

しかし、そのまま持ち込んだ時など、現地のネットワークにつながらない設定にしている場合は自動設定が機能しません。その場合は、iPhoneの「設定」から「一般」、「日付と時刻」を選択して手動で設定します。

「日付と時刻」の自動設定をオフにすると、「時間帯」のバーがアクティブになるのでタップしてください。地名が入力できる検索バーが出るので、現地の地名または同じタイムゾーンの大きい都市名などを入力して、適用されれば現地時間に変更ができます。

iPhoneの盗難対策を行う

海外でiPhoneを使う際は、盗難対策をしておくのも大切です。海外では、iPhoneは高級品と見なされるので、防犯意識を持っておきましょう。

おすすめの対策は、首からぶら下げるiPhoneケースの使用や、「iPhoneを探す」の設定です。「iPhoneを探す」は、同行者の端末などからも以下のようなことができるので、ぜひ活用してください。

  • iPhoneのロック
  • iPhoneの位置確認
  • iPhoneの情報の全消去
  • iPhoneにアラームを鳴らす
  • iPhoneの画面に文字表示(英語で「警察に届けてください」など)

盗難被害を最小限にするためにも、「iPhoneを探す」がオンになっているかは、渡航前に確認しておきましょう。

野良Wi-Fiは使わない

渡航先で、フリーWi-Fiの利用時に注意して欲しいのが「野良Wi-Fi」です。野良Wi-Fiは、ネットワーク選択の際に、鍵マークが表示されていないWi-Fiで、パスワードなしで誰でもインターネットに接続できます。

誰がどのように使っているかわからず、セキュリティも弱いので、野良Wi-Fiの利用はおすすめしません。

海外の野良wifi事情を知らずパスワード漏洩してしまう事例

通信内容を悪意のある第三者に覗かれたり、個人情報が漏れたりする可能性があります。接続できるからといって、安易に野良Wi-Fiにアクセスしないようにしましょう。

ネット規制の厳しい国に注意

ネット規制の厳しい国にも注意が必要です。例えば、中国は政府がインターネットの利用に制限をかけているため、LINEやInstagramなどのSNS、Googleなど普段利用しているサービスやアプリが使えません。

中国で普段通りにネットにアクセスするには、中国のネット検閲システムの、「金盾」(グレートファイアウォール)の経由を避けてアクセスする必要があります。ネット規制の厳しい国で、普段通りにネット利用したい場合は、検閲システムを経由しないSIMカードや、VPN付きのポケットWi-Fiを手配して対応しましょう。

中国だけでなくミャンマーやイラン、ロシアやインドなど、国の事情によりネット規制している国は多いです。海外渡航の際は、現地のネット事情を確認しておくようにしてください。

帰国後の設定変更も忘れない

iPhoneの設定は帰国後の変更も忘れないようにしましょう。モバイルデータ通信はオフになっていると、日本国内でデータ通信ができないので、帰国したらオンにします。

データローミングはオフになっていても、国内のネット接続はできるので、オンにしていた場合はオフにしましょう。

帰国後、別の国にすぐ渡航する予定がある場合など、オンにしたままにしておくと、現地のネットワークにアクセスしてしまうおそれもあります。

手動で時計設定を変更していた人は、「日付と時刻」の自動設定をオンにするのも忘れないようにしてください。

海外でiPhoneを使うならポケットWi-Fiがおすすめ!

海外WiFiレンタルショップ

iPhoneを海外で使う際は、各種設定をしっかり行っておきましょう。一つ設定を見落とすだけで、高額な料金になったり海外でスムーズに使えなくなったりしてしまいます

もしデータ通信について不安がある場合は、ポケットWi-Fiがおすすめです。

ポケットWi-Fiであれば、高額なデータ通信料になるリスクがありません。また、ネット規制の厳しい国の場合は、VPNつきのポケットWi-Fiを用意しましょう。

海外WiFiレンタルショップでは、中国など規制が厳しい地域でも使える最新ポケットWi-Fiを用意しています。電源を入れたときだけの課金なので、料金が高額になることもありません。

ぜひ海外旅行に行く際は、ポケットWi-Fiを活用して、スムーズにiPhoneを使えるようにしましょう。

iPhoneを海外で使う際のよくある質問

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