台湾の治安最新ガイド【要注意エリアや必須のトラブル対策も解説】
この記事では、台湾の最新の治安情報や防犯対策について紹介します。
台湾は日本人が訪れる人気の国で、屋台グルメや観光地など魅力がたくさんあります。観光はもちろん、仕事で渡航する際も、現地の治安は気になるもの。とくに、女性の一人旅や子どもの留学は、現地でトラブルに遭わないか不安になるでしょう。
そこで、台湾の注意すべきエリアから、日本人が遭遇しやすいトラブルや対策まで詳しくご紹介していきます。台湾渡航前に、ぜひ、最後までご覧ください。
台湾の治安に関する「近年の傾向」【日本との比較も】
台湾の治安は、アジアの中でも比較的安全です。世界の治安・安全性の2024年度のランキングは163カ国中32位と上位に位置します。
日中であれば女性の独り歩きも危険ではありません。しかし、人気の少ない路地裏や深夜の時間帯は、女性の独り歩きは事件に巻き込まれる可能性が高いため、避けましょう。
現在、外務省の海外安全ホームページで、台湾に関する注意喚起はありません。しかし、日本に比べると、犯罪発生率は日本の約2倍以上(2021年統計)。さらに、2024年4月から6月までの刑法犯発生件数は55,446件と高い数値です。台湾は日本と近い国で親日派も多いですが、海外ということを忘れずに、防犯対策はしっかり行いましょう。
台湾の要注意エリア【治安良好でも対策は必須】
台湾の要注意エリアは、人が多く集まる繁華街や商業施設の多い場所で、犯罪が発生しています。次のようなエリアを通る際は防犯対策を厳重にするか、避けられるなら近づかないようにしましょう。
台北駅付近
日本人など観光客が多い台北駅付近では、スリやひったくり、置き引きの被害が多いエリアです。人混みが多く、注意が散漫になっている中、財布やパスポートがすられたり、わざとぶつかってきて財布を取ったりする手口が頻発しています。台北駅周辺だけではなく、台北市内の有名な観光スポットには、必ず窃盗集団がいるので、注意が必要です。
また、食事している間にカバンを取られる置き引き、オートバイによるひったくりなども。外国人観光客はターゲットになりやすいので、常に狙われていることを意識しておきましょう。
台北101付近
昼間は人で混雑する台北101は、スリ集団が多いことで知られています。また、夜はナイトクラブとしても人気のスポット。23時からオープンするクラブには、ナンパ目的で集まる人も多くいます。女性は、酔っぱらいやナンパに注意しましょう。また、自分がオーダーした以外の飲み物は、絶対に口にしないでください。
士林夜市(シーリンイエシー)
台湾を代表する夜市が士林夜市(シーリンイエシー)です。夜遅くまで、グルメが楽しめるため、夜になってから訪れる観光客も多くいます。しかし、夜の人混みに紛れて、スリやひったくりが発生しています。
また、屋台での強引な客引きやぼったくりも注意しましょう。屋台で強引な客引きをした後、試食させて、頼んでいないものまで一緒に詰めて高値で売りつけることがあります。明らかに高い値段なので、きっぱり断るか、値段がわからないものは買わないようにしてください。
龍山寺(ロンシャンスー)周辺
最強のパワースポットとして人気の高い龍山寺ですが、この周辺の治安はよくありません。ホームレスの人が多く集まって、昼間から酒を飲んだり、麻雀などをしていたりする光景が見られます。
また、もともとは売春街だったため、路地裏に入ると昼間でも独特の雰囲気があります。女性が表に立っていたり、強引な客引きがあったりと、地元の人でも近づかない場所です。また、夜はマッサージ店や「茶屋」と呼ばれるスナック、いかがわしい夜のお店などがあります。
この近辺は、台湾の暴力団がいることでも知られています。2022年は暴力団同士の発砲事件が起こるなど、物騒なエリアです。女性はもちろん、男性でも近づかないようにしましょう。
【台湾の治安】日本人が巻き込まれやすい犯罪と対策
台湾で近年観光客が増えており、観光客を狙った犯罪も増えています。近年、実際に起った事件から、日本人が巻き込まれやすいトラブルを紹介します。
窃盗(ひったくり・スリ)
台北市内で、歩道を通行中の日本人のカバンから貴重金が盗まれるひったくりが発生しています。
また、士林夜市においてリュックサックから財布が盗まれる犯罪も複数発生。窃盗団による外国人観光客をターゲットにしたスリが横行しているため、人が多く集まる場所での手荷物の管理はしっかり行いましょう。主に、屋台や市場、駅の周辺、台北101などの観光地、飲食店などは狙われやすい場所と言えます。
カバンやリュックは身体の前面で持ち、目の届く範囲で管理する、南京錠でロックをかけるなどの対策が有効です。女性のショルダーバックは、ファスナー部分がよく開いているため、スリに遭うケースが多いようです。また、ひったくりには、ショルダーバッグを斜めがけにし、車道側と反対に持って、オードバイの音に警戒しましょう。
置き引き
市場などの人混みが多い場所、タクシーや公共交通機関、空港やトイレなどで、荷物を置いてそのまま盗難や紛失する被害も増えています。金品やスマホなどはもちろん、パスポートも盗難されやすいものです。日本人のパスポートは国際的に信用が高いため、偽造されて悪用されるケースもあります。
荷物は常に身につけておくのはもちろん、どうしても離れる際はセキュリティワイヤーを使って、固定するなど工夫しましょう。
女性への強制わいせつ
台北市内でのマッサージ店で、女性が施術中に被害にある事案が発生しています。ネットに掲載されている店でも、不自然に身体を触られなどの行為があった場合は、拒絶の姿勢をはっきりと見せ、警察へ通報しましょう。また、マッサージ店などは密室を避ける、女性を指名するなども有効です。
女性はタクシーの一人乗車も危険です。タクシーではぼったくりのほかにも、暴行や強姦事件も発生しています。流しのタクシーには乗車せず、配車アプリを利用しましょう。
交通事故(接触事故)
台湾で最も多いトラブルのひとつが、交通事故の発生。2022年統計によると、事故発生は37万5,632件、そのうち死者は3,085人と、前年より4%以上増加しています。台湾全域で、1日約8人が交通事故で死亡している計算です。台湾ではかなり交通マナーが悪く、ハイスピードでのバイクの通り抜けや、歩行者よりも車やバイク優先の傾向が強くあります。歩道を歩いていても、車やバイクの走行には十分に注意しましょう。
地震災害
治安とは少し異なりますが、台湾は日本と同じ地震国です。大きな災害では2024年4月3日には、マグニチュード7.2の地震が発生。台湾東部沖地震で、花蓮で大きな被害が出ました。古い建物が多い台湾では、倒壊による被害が拡大しています。地震がいつ起きるかは予測がつかないため、備えのしようがないですが、それでも被害が発生しても、連絡や避難所などを確認しておきましょう。
連絡先は日本台湾交流協会台北事務所に問い合わせましょう。
- 住所:105403 台北市松山區慶城街28號通泰商業大樓
- 電話:+886‐2-2713‐8000
日台関係
台湾は親日派が多く、反日感情を目にすることはほとんどありません。しかし、終戦日8月15日のような特定の日には、日本台湾交流協会などでデモが起こっています。日本が台湾を統治していた歴史があり、日本教育の影響で日本語を話せる高齢者の方もいます。過度に心配する必要はありませんが、不測の事態に巻き込まれないよう注意しましょう。
中国との緊迫した状況
台湾と中国は、長年複雑な関係が続いています。台湾は中国とは異なり、民主主義体制。独自の税制度や通貨もあります。一方、中国は国家の一部として、台湾を統治しようと圧力をかけ続けています。
近年、中国による台湾周辺での軍事訓練やロケット発射など、度々、中国との緊迫した状況が報道されています。すぐに大きな事件に発展する可能性はありませんが、緊急事態に備えられるよう、情報収集や連絡先を確認しておきましょう。
台湾の治安状況を踏まえたトラブル対策
台湾でもし、トラブルに遭遇した場合は、次のような対策を準備しておきましょう。
- 緊急時の連絡先を控えておく
- 海外保険に加入しておく
- 防犯グッズを準備する
- 常時インターネットが接続できる手段を確保する
詳しく解説します。
緊急時の連絡先を控えておく
台湾でトラブルに遭遇した際に役立つ連絡先は、次のとおりです。
番号 | トラブル事例 | 詳細 |
---|---|---|
警察:110 | 事故やトラブルに遭遇したとき
犯罪に巻き込まれた、加害者になった場合 パスポートや金品の紛失など |
日本語対応不可 |
消防・救急:119 | 火災や被災など
ケガや病気などの緊急事態 |
無料で利用
日本語対応不可 軽度な症状など緊急以外の出動は有料(費用は1,800NT$) |
台安医院
台北市松山区八徳路二段424号 2階 02-2771-8151 |
日本語対応の医療施設
受付基本料:1700NT$、診療費、検査費、薬代などが追加 |
台北市では複数の日本語対応可の病院がある
(代表例)大里仁愛病院・国泰総合病院など |
詐欺ホットライン:165 | 詐欺に遭ったとき | 日本語対応不可 |
台北市政府警察局外事服務站・外国人専用回線: 02-2556-6007 |
緊急時以外で、トラブルの相談に | 24時間
英語対応 常時ではないが、日本語ができるスタッフも在籍 |
日本台湾交流協会
台北事務所 105403 台北市松山區慶城街28號通泰商業大樓 電話:+886-2-2713‐800 |
パスポートの再発行
トラブル時の相談 |
領事館的役割を担っている
パスポートの紛失やトラブルに対応してくれる |
観光局ホットライン 0800-011-765 |
トラブルの相談 | 24時間、日本語対応 |
トラブルに遭遇した際は、まず警察へ相談しましょう。警察も救急車も日本と同じ110と119番で、いざという時に覚えておくと便利です。
また、緊急の病気や事故に備えて、日本語対応の病院をいくつか調べておくと安心です。
海外保険に加入しておく
台湾へ渡航の際は、必ず海外保険に加入しておきましょう。
台湾で遭遇するリスクは、腹痛や食中毒の病気(衛生環境はあまりよくないため水道水や生モノは厳禁)、バイクなどの接触事故によるケガです。また、スリなど盗難のリスクも高いでしょう。その際に、頼りになるのが海外保険です。
一般的に日本より台湾のほうが、医療費が安い傾向にあります。ただし、手術や入院、日本への緊急搬送など高額になるケースもあるので、保険に加入しておくのが安心です。
防犯グッズを準備する
台湾では、主にスリや置き引きなどの窃盗が圧倒的に多く発生してます。防犯対策のため、次のようなグッズや対策方法がおすすめです。
防犯グッズ | おすすめ商品 |
---|---|
セキュリティポーチ | LiberFlyer セキュリポ (防水・スキミング防止) |
セキュリティーワイヤー | サンワサプライ セキュリティワイヤー一体型ダイヤル錠 |
南京錠 | ZHEGE TSAロック 南京錠 |
防犯ブザー | Hion 防犯ブザー 130dB LEDライト付き |
セキュリティポーチはパスポートや現金、クレジットカードを安全に携帯できるためのポーチです。バックと違い、洋服の下に身につけるものです。種類は、首から下げるタイプと腰に巻くタイプ。身につける際は必ず、身体の前に持ってきましょう。
セキュリティワイヤーは、荷物の置き引き防止に役立ちます。空港やホテルなど荷物を置いて離れる場合、動かないものに固定します。
南京錠はリュックやバックを施錠して、スリを防止するためのものです。市場や観光地など人混みが多い場所では、必ず南京錠を使用しましょう。
防犯ブザーは女性の護身グッズです。撃退グッズではなく、目立つ部分に身につけて警戒していることをアピールしたり、緊急時に大きな音で相手をひるませる隙を作ったりするものです。防犯ブザーは機内持ち込みが可能ですが、大きな音が出ないように注意しましょう。
常時インターネットが接続できる手段を確保する
台湾滞在中は、道に迷ったりトラブルに遭ったりと思いがけないことが多いもの。台湾で安全に過ごすためにも、インターネットの接続は欠かせません。台湾は中国のようなネット規制はないので、Google検索やLINEでのやり取り、アプリの使用も自由です。
おすすめのインターネット手段は、ポケットWi‐Fi。設定が簡単で、どこでもインターネットがつながりやすいからです。サービスによっては通信料などの総額が安く利用できるものがあります。海外WiFiレンタルショップは、台湾での通信費は1GB500円/日〜。さらに、電源をオフすれば、通信費は0円!
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台湾の治安は安定しているが防犯対策や準備が必要
台湾の治安は比較的安定していますが、観光地や一部エリアでは、日本人などの観光客を狙ったスリやひったくりが発生しています。また、交通マナーが悪い台湾では、日本にいるときよりも交通事故に遭う確率も高くなるでしょう。
そんな時は、緊急の連絡先をメモしておき、いつでもスマホが使える環境を保持することが大事です。安全に台湾全土で繋がるのはポケットWi-Fi。台湾なら1GB500円/日から格安で利用できる、海外WiFiレンタルショップがおすすめ。電源オフの日は通信費が0円になり、さらに節約もできます。ぜひ、台湾渡航には、海外WiFiレンタルショップを検討してください。
台湾の治安に関するよくある質問
-
Q台湾では女性の一人旅は問題ない?
A台湾はアジアの中でも安全な国であるため、女性の一人旅は危険ではありません。しかし、要注意エリアの立ち入りや夜の独り歩きは避けましょう。有効な防犯対策を確認してください。
-
Q台湾で危険なエリアはどこ?
A台湾で人気の観光スポットや台北駅周辺に、スリ集団が必ずいます。地元の人もあまり近づかない龍山寺周辺は避けましょう。
-
Q台湾での治安で気をつけるべきことは?
A日本人観光客が多く遭遇する犯罪に注意してください。「スリ・ひったくり・置き引き」は最も発生率が多いトラブルです。交通マナーの悪い台湾では、事故発生が非常に高く発生しています。
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