国際線はJALとANAどっちがおすすめ?10の重要ポイント徹底比較
この記事では、日本の2大航空会社「JAL(日本航空)」と「ANA(全日本空輸)」について、国際線の料金や各社サービスなどを徹底比較します。
「どっちの方が安い?安全性やサービスの質に差はある?」
「マイルはどっちが貯まりやすい?使いやすさは?」
「行き先の空港や路線でどちらか決められる?コードシェア便やお得な提携サービスは?」
様々な観点で、JALとANAどちらにするか悩む人は多いものです。本記事では、そんなJALとANA国際線ならではの強み・特徴や、どちらか選ぶ際に決め手となるポイントまで丁寧に解説します。
記事後半では、JALとANAどちらにするか決めた後のフライトまでの準備、国際線利用時の注意点などもご紹介します。海外渡航を控えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
JALとANAはどっちがいい?【10の徹底比較】
それでは、さっそくJALとANAの国際線はどちらがいいのかを徹底的に比較していきます。今回は、以下の10の観点で比較します。
- 料金の安さ
- 路線数の多さ
- 座席の広さ
- 荷物量(手荷物・預け入れ)
- 機内食の質
- その他機内サービス(機内Wi-Fi・エンタメなど)
- マイルの特典(貯まりやすさ・使いやすさ)
- ラウンジの数・充実度
- 加入アライアンス(コードシェア・マイレージ提携の利便性)
- 会社の規模・売上・格付け
それぞれ詳しく解説します。
料金の安さ
まず最初に、JALとANAのチケットの料金を比較します。JALとANAの国際線の料金は、ほとんど変わりません。1月の東京‐ソウルの最安値を検索すると、以下のようになりました。
2025年1月の最安値(往復) | |
JAL | 51,000円前後 |
ANA | 53,000円前後 |
※料金は検索のタイミングによって変動します。
上記は一例です。他の渡航先を見ても、1年を通してJALとANAは同レベル程度の料金になっています。そのため、料金でどっちが良いかを比較するのは難しく、どちらもコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
路線数の多さ
次は、JALとANAの国際線の路線数を比較します。
路線数 | |
JAL | 世界60都市 |
ANA | 世界50都市 |
JALは60都市、ANAは50都市に路線を展開しています。特徴としては、JALは北米路線に力を入れているため、ロサンゼルスやニューヨークへの直行便が多いことから、観光だけでなくビジネス目的で利用する人が多数。
一方、ANAはアジア路線が豊富で、特に東南アジアや中国本土へ路線が充実しています。また、JALはワンワールドアライアンスに、ANAはスターアライアンスに加盟し、他の航空会社と提携しているため、世界中の都市にアクセス可能です。
そのため、JALとANAは、路線を比較しても同等と言えるでしょう。
座席の広さ・使用機材
次は、JALとANAのエコノミークラスの座席のサイズを比較します。
エコノミークラスの座席の幅 | シートピッチ(前後の座席との間隔) | |
JAL | 46㎝ | 86㎝ |
ANA | 46㎝ | 86㎝ |
JALとANAは、エコノミークラスの座席は同じサイズであることがわかります。ただし、JALのSKY WIDERを採用している機体は、一部幅が48㎝と、ANAよりややゆったりした設計です。
とは言え、2㎝は誤差の範囲なため、標準的な体型の方であれば、JALとANAのエコノミークラスの座席のサイズに差異は感じないでしょう。
JALとANAの国際線の機材は以下です。
国際線の機材 | |
JAL | ボーイング777・787がメイン |
ANA | ボーイング777・787がメイン |
JALもANAも国際線のメインは、ボーイング777と778で、約300~400の座席数を誇ります。JALは一部の路線にエアバスA350が導入されており、静音性が高く、乗り心地が良いことで人気!一方、ANAは、ハワイ路線に2階建てのエアバスA380を導入しており話題です。
安全性は日々向上しているため、この点でも、JALとANAは均衡していると言えます。
荷物量(手荷物・預け入れ)
次は、JALとANAの手荷物や預け入れ荷物の量を比較していきます。
手荷物の量 | 預け入れ荷物の量 | |
JAL | ・エコノミー:10㎏(W55×H16×D10cmまで)を2個まで ・ビジネス・ファースト:10㎏(W55×H16×D10cmまで)を3個まで |
・エコノミー:スーツケース2個まで(1つ23㎏以内) ・ビジネス・ファースト:スーツケース3個まで(1つ23㎏以内) |
ANA | ・10㎏(3返の和が115㎝以内)を1個まで | ・エコノミー:スーツケース2個まで(1つ23㎏以内) ・ビジネス:スーツケース2個まで(1つ32㎏以内) ・ファースト:スーツケース3個まで(1つ32㎏以内) |
JALもANAも、エコノミークラスは、手荷物と預けられる荷物の量は同じです。ビジネスクラス以降は若干差があるものの、どちらも旅行や出張で渡航するのに十分な量の荷物に対応しています。
機内食の質
次は、JALとANAの機内食の質を比較していきます。
機内食の特徴 | |
JAL | ・Airシリーズの導入 ・ファーストクラス懐石も提供 |
ANA | ・ミシュラン星付きレストランとのコラボ ・アレルギー対応などの特別食の提供 |
JALもANAも、ビジネスクラス以上では、レストラン顔向けのメニューを提供しています。しかし、JALはAirシリーズの導入により、エコノミークラスの機内食の質も大幅に向上!若手シェフや人気ファーストフードと共同開メニューを楽しめます。一方ANAは、アレルギー対応、ベジタリアン、ヴィーガンメニューの他、ヒンズー、イスラム、ユダヤ、ジャイナなど宗教に特化したメニューも選択可能で、世界的にも高く評価されています。
JALとANAの国際線の機内食は、どちらもクオリティーが高く甲乙つけがたいと言えるでしょう。
その他機内サービス(機内Wi-Fi・エンタメなど)
続いては、JALとANAの国際線の機内サービスを比較します。
機内Wi-Fi | エンタメ | サービスの特徴 | |
JAL | ・エコノミークラス:1時間無料 ・ビジネスクラス以上:無料 |
映画・ビデオ・オーディオ(搭乗前にJALアプリでお気に入りリストの作成が可能) | ・日本らしさを追求 ・エンターテイメントが充実 |
ANA | ・エコノミークラス:テキストメッセージの送受信は無料 ・ビジネスクラス以上:無料 |
・映画・ビデオ・オーディオ(搭乗前にJALアプリでお気に入りリストの作成が可能) ・eライブラリ |
・ホスピタリティ重視 ・専用アメニティ・食器の提供(ビジネスクラス以上) |
※機内Wi-Fiの利用条件は更新される可能性があります。詳しくは、各航空会社のHPでご確認ください。
JALは、エコノミークラスでは1時間は無料で機内Wi-Fiが利用可能ですが、1時間以降は有料です。ANAは、エコノミークラスでもテキストメッセージの送受信は無料ですが、それ以外の用途でWi-Fiを使う際は、6.95ドル(30分)です。
エンターテイメントは、機内で映画、ビデオ、オーディオ、eライブラリの利用が可能です。事前にアプリをインストールしておけば、機内でスマホをリモコン代りに使え便利ですよ!サービスは、それぞれの航空会社がポリシーに基づき提供しているため、一概にどっちがいいとは言えません。
国際線で機内Wi-Fiを使う予定の方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください。
マイルの特典(貯まりやすさ・使いやすさ)
次は、JALとANAのマイルの特典や特徴を比較します。
マイルの特典・特徴 | |
JAL | ・14の航空会社と提携 ・JALカード利用をすれば日常の支払いでマイルが貯まる |
ANA | ・26の航空会社と加盟 ・ANAマイレージクラブ加入で効率よくマイルが貯まる |
JALとANAは、提携航空会社の利用でもマイルが貯まります。さらに、JALもANAも、それぞれ自社クレジットカード利用で、日常の支払いがマイルに。ANAは、クレジットカードはマイルの有効期限を実質的に無期限にすることが可能なため、頻繁に国際線を利用しない方でも、コツコツマイルをためられるでしょう。
ラウンジの数・充実度
ラウンジは、空の旅の前の時間を快適に過ごす上で非常に大切なポイントです。ここでは、JALとANAのラウンジを比較します。
ラウンジの種類 | |
JAL | ・ファーストクラスラウンジ ・サクララウンジ |
ANA | ・ANA SUITE LOUNGE ・ANA LOUNGE ・ANA ARRIVAL LOUNGE |
JALとANAは、それぞれ専用ラウンジを持ち、搭乗クラスや会員のステイタスに応じてラウンジを利用できます。また、JALもANAも、利用条件を満たす方は、提携航空会社の専用ラウンジも利用可能です。
ちなみに、ANAの「ANA LOUGE」は料金4,000円を払えば誰でも利用できることから人気です。
加入アライアンス(コードシェア・マイレージ提携の利便性)
続いては、JALとANAの加入アライアンスを比較していきます。
提携している航空会社の数 | |
JAL | ワンワールド(13航空会社) |
ANA | スターアライアンス(27航空会社) |
アライアンスは、コードシェア便やマイレージの提携などを行い、旅客の林弁性を向上させる組織のことです。世界三大アライアンスは「ワンワールド・スターアライアンス・スカイチーム」となっています。
JALもANAもそれぞれアライアンスに加入しているため、直行便を乗り入れしていない空港にも発着ができ、提携航空会社利用でマイルもたまります。それぞれ加入しているアライアンスは異なりますが、どちらも三大アライアンスの一つですので、利便性は互角と言えるでしょう。
会社の規模・売上・格付け
次は、JALとANAの規模・業績・格付けを比較していきます。
会社の規模・売上 | 格付け・人気 | |
JAL | ・従業員:約3万2千人 ・売上:約1兆4千億円(2023年) |
6位 |
ANA | ・従業員:約4万人 ・売上:約1兆8千億円(2023年) |
4位 |
※格付けは「World Airline Awards」の2024年の結果を引用
JALもANAも日本を代表する巨大企業です。株価はどちらも2000円台後半で、JALもANAも業績は安定して良好と言えるでしょう。
業績が良好な航空会社は、リーズナブルな料金で良質なサービスを提供できます。キャンペーンも頻繁に実施されるため、お得な料金で航空券を購入可能です。また、メンテナンスや技術開発の予算が潤沢であれば、それに比例し安全性も向上するでしょう。
世界の航空会社の格付けでも、JALとANAは、毎年非常に高い順位をキープしています。JALとANAは、信頼性や人気も均衡しているため、どちらにするか悩まれている方は、この後の選び方ポイントを参考にしてくださいね!
JALとANA選ぶならどっち?【国際線ならではの選び方ポイント3選】
JALとANAは、人気、実力が均衡する日本の二大航空会社です。ここでは、JALとANAは結局はどっちがよいの?と迷っている方のために、国際線を選ぶためのポイントを解説します。
- 国際線の割引キャンペーン
- 国際線のフライトマイルや特典プログラム
- 運航スケジュール
それぞれ詳しく解説します。
国際線の割引キャンペーン
海外に渡航する際、スケジュールに余裕がある方は、JALとANAの割引キャンペーンをチェックしましょう。割引キャンペーンは不定期ですが、通常料金の20%以上お得になることも!
海外旅行に行くこと決めたが渡航時期は未定という方は、割引キャンペーンにあわせてチケットを取るとよいでしょう。
国際線のフライトマイルや特典プログラム
JALかANAかどっちが良いかお悩みの方は、マイルや特典プログラムをチェックして、自分に有利な方を選びましょう。マイルには以下の3つがあります。
- フライトマイル(飛行距離・区間ごとにたまる)
- ボーナスマイル(提携クレカへの入会・更新などでたまる)
- ショッピングマイル(提携クレカで買い物や公共料金の支払いをするとたまる)
JALとANAでは、フライトマイルの清算方法には大きな違いはありません。しかし、ボーナスマイルとショッピングマイルは、航空会社が独自のキャンペーンを展開しています。どちらも、自社クレジットカードを使うと、お得にマイルが貯まりますよ!
初めて海外に行く方や、今後初めてJALやANAを利用する方は、この機会にクレジットカードを作ることも検討しましょう。
新規入会の特典として受け取れるマイルは以下です。
- JALカード:最大45,500マイル
- ANAカード(JCB):最大113,000マイル
たまったマイルは、航空券と交換したり、座席のアップグレードに使えます。他にも、ホテルやレストランの利用にもマイルの利用が可能です。飛行距離が長い国際線は、一気にマイルを稼ぐチャンスです!
ちなみに、JALとANAのクレジットカードは、VISA、Mastercard、JCBなどから選べます。現在所有しているクレジットカードも加味して選びましょう。
運航スケジュール
JALとANAは、同じ渡航先であっても運行スケジュールが異なります。スケジュールがタイトな方は、必然的にJALかANAか絞られる可能性も。
- 直行便の有無
- 現地到着時間
- トランジットの時間
上記の3つをチェックすると、ベストな選択ができるでしょう。特に、直行便は、JALのみ、ANAのみが運航している都市があります。
直行便がある国際空港 | |
---|---|
JALのみ就航 | ボストン(アメリカ)、スペイン、ロシア、ドバイなど |
ANAのみ就航 | ワシントンDCやシアトル(アメリカ)、ミラノ、スイス、メキシコ、トルコなど |
海外でのスケジュールを踏まえて、より利便性が高いのはどっちか検討しましょう。
【JALとANAどっちにするか決まったら】国際線利用時の注意点3選
最後に国際線を利用する際の注意点を解説します。JALにもANAにも共通する注意点ですので、ぜひご一読ください。
- 国際線の機内持ち込みルールを確認する
- 当日は時間に余裕を持って行動する
- デバイスのローミング機能をオフにする
それぞれ詳しく解説します。
国際線の機内持ち込みルールを確認する
JALやANAを含め、すべての国際線には「機内持ち込みルール」があります。機内に持ち込めない物は保安検査の際に、破棄したり預けることになるため注意しましょう。
機内持ち込みが禁止されているものには以下があります。
- 発火や爆発の可能性があるもの(カセット用コンロ・ライター・花火・スプレーなど)
- ハサミ(化粧用は可)
- ナイフ・包丁
- 瞬間冷却材
- 殺虫剤・漂白剤
- 100ml以上の液体
空港で荷物を預かってもらう場合は有料ですので、パッキングの際にしっかり確認しましょう。
当日は時間に余裕を持って行動する
出発当日は、時間に余裕を持って行動しましょう。最低でも、出発の2時間前には空港に着いていることが奨励されていますが、初めて海外に行く方は、もう少し早めがおすすめです。
観光シーズンや週末は出国検査に1時間かかるケースも!また、早めに空港に着けば、買い忘れた物をコンビニで調達することも可能です。遠方の方は、空港近くに前泊することも検討しましょう。
前泊についてさらに詳しく知りたい方は、下記記事もあわせてご覧ください。
デバイスのローミング機能をオフにする
国際線に搭乗前は、デバイスの「ローミング機能」をオフにしましょう。オンになっていると、現地で海外ローミングが適用され、帰国後に思わぬ高額請求に悩むことになりかねません。
JALやANAの機内Wi-Fiは、機内モードにしていても使えるため、不安な方は搭乗したら機内モードにしましょう。
ただし、現地の空港に着いたあとは機内Wi-Fiは使えないため、自力でネットに接続できる手段を準備しておくことも忘れずに!
JALとANAの国際線フライトがどっちか決まったら!安いポケットWi-Fiの予約も忘れずに!
「JAL」と「ANA」はどっちが良いかたびたび比較されます。しかし、料金、サービス、運営状態など、いずれも劣らぬ優良航空会社ですので、どっちを選んでも快適な空の旅ができるでしょう。発着時刻やキャンペーンなども参考に、ベストな選択をしましょう。
しかし、国際線の予約をする際は、海外での滞在をより快適にする準備もご一緒に!ポケットWi-Fiがあれば、空港に着いた瞬間から常時ネットに接続できますよ。海外では、ネットが命綱になりますので、出発前にしっかり準備したいもの。
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国際線をJALとANAどっちにするか決める際によくある質問
-
QJALとANAはどっちが人気?
AJALとANAの人気は均衡しています。料金もサービスも同定の高い水準をキープしており、それぞれ根強い人気を誇ります。
-
QJALとANAのどっちかで迷ったら?
A割引キャンペーンの有無、運航スケジュール、マイルの3つに着目すると、その時にベストな航空会社が選べるでしょう。
-
QJALとANA、どっちがマイルはためやすい?
Aマイルの貯めやすさは基本的には同レベルです。ただ、ANAの方が提携航空会社は多いため、頻繁に海外に行かれる方はANAの方がためやすいかもしれません。
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