ETIAS(エティアス)はいつから開始?申請方法や注意点も確認必須
この記事では、ETIAS(エティアス)はいつから開始されるのかについて徹底解説します。
ETIASは、欧州に入国する際に必要な「電子渡航認証制度」です。当初は2022年に導入予定でしたが、開始時期が延期されました。ETIASを申請ないと入国拒否される恐れがあるので、いつから開始されるのか事前の確認が必須です。
記事内では、ETIASの申請方法や注意点もご紹介。ヨーロッパ旅行や出張に行く方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ETIAS(エティアス)とは?いつから開始?
ETIASは、EU諸国への渡航に取得必須な電子渡航認証システムです。
ETIASの詳細は、以下の表にまとめました。
概要 | |
---|---|
正式名称 | ETIAS(European Travel Information and Authorisation System) |
開始予定日 | 2025年に導入予定 |
対象者 | EU国民以外、ビザ免除の対象国に渡航される方 |
渡航目的 | 観光・短期商用 ※乗り継ぎでトランジェットエリアから出ない場合、申請は必要ありません。 |
申請費用 | 7ユーロ ※18歳未満と70歳以上は無料 |
対象国 | 29カ国 |
ETIASの概要を詳しく確認していきましょう。
ETIASは電子渡航認証制度
ETIASは、電子渡航認証制度です。
ヨーロッパへの入国を希望する国外の人を厳密に審査し、渡航者が安全な人物なのかを判断します。国籍や氏名など個人情報に加え、移民経験の有無、犯罪歴や紛争地域等への渡航歴も審査の規定です。
ETIASの申請が承認されない場合、飛行機や船舶、バスなどに搭乗できません。また、EU諸国以外に行くために、対象国で乗り継ぎする場合においてもETIASの申請が必要です。
対象はビザ免除国への渡航者
ETIASの申請対象は、シェンゲン協定の加盟国に入国する、日本を含むビザ免除国の渡航者です。
シェンゲン協定の加盟国を、以下の表にまとめました。
シェンゲン協定の加盟国(2024年4月時点) | ||
---|---|---|
アイルランド イタリア エストニア オランダ オーストリア キプロス ギリシャ クロアチア スイス スウェーデン |
スペイン スロバキア スロベニア チェコ デンマーク ドイツ ノルウェー ハンガリー フィンランド フランス |
ブルガリア ベルギー ポーランド ポルトガル マルタ ラトビア リトアニア リヒテンシュタイン ルクセンブルク ルーマニア |
シェンゲン協定の加盟国により、ETIASの申請対象国が変更になる場合があります。実際、2024年3月よりシェンゲン協定の加盟国にブルガリアとルーマニアが追加されました。
EU諸国に渡航する際は、都度確認しましょう。
ETIASは2025年から導入開始
当初、ETIASは2022年に導入される予定でしたが、2025年まで延期されることが正式に発表されました。
日本を含む62カ国の人がEU諸国に渡航する際は、ETIASの取得が必須要件になるので要注意です。ただし、実際に導入されてから半年間は移行期間が設けられます。
最初の移行期間中、特定の状況下においてETIASの取得は任意になる可能性があることも欧州連合から発表されました。
ETIASの申請方法【いつから準備が必要?】
ETIASの申請時に必要なものは、以下の4つです。
概要 | |
---|---|
オンライン環境 | オンライン申請の場合、パソコンやスマートフォン、タブレット等の電子端末が必須。 |
パスポート | ICチップが搭載されている、機械読み取り式パスポートが必要です。3カ月以上の残存期間が必須。 |
クレジットカード | 使用可能なクレジットカード情報も必要。ETIASの申請者と異なる名義人でも問題ありません。 |
メールアドレス | 審査結果を届けるメールアドレスの登録が必要。申請結果は、迷惑フォルダに受信される可能性があるので十分に確認してください。 |
ETIASの申請は、以下の手順で進めましょう。
- 申請フォームから申請する
- 審査機関で入国審査を行う
- 審査結果の通知メールが届く
それぞれの概要を詳しく確認しましょう。
1.申請フォームから申請する
ETIASの申請は、運用開始後に用意される「オンライン申請フォーム」から手続きするのが基本です。
ETIASの申請には、個人情報をはじめ、EU諸国への入国に際して適正化を判断するための質問もあります。年々記入項目が増えているため、慎重に入力することが必要です。
入力必須項目や質問には、以下のようなものがあります。
- 申請者情報(氏名・性別・生年月日・国籍等)
- 連絡先(現住所・出身地・メールアドレス・緊急連絡先等)
- 金融情報(クレジットカードの番号や有効期限等)
- パスポート情報(番号・発行日・有効期限日等)
- ヨーロッパでの旅行計画
EU諸国内にETIASの申請対象になる家族が居住している場合は、家族の情報を確認される場合があります。
2.審査機関で入国審査を行う
申請フォームの入力が完了すると、ETIAS管理を運営する審査機関にて入国審査を行います。
入国審査は渡航希望者が安全な人物であり、入国にふさわしい人物かを判断する審査です。申請フォームの入力情報をもとに、さまざまなデータベースと照合しながら審査されます。
適格性の質問には、以下のようなものがあります。
- 伝染病や疾患
- 移民経験の有無
- 重大な過失や犯罪歴
- 入国拒否や強制送還の履歴
- 戦争地域国への渡航歴
- オーバーステイの有無
申請者が未成年者の場合は、責任者の身元も確認されます。
3.審査結果の通知メールが届く
ETIASの審査結果は、登録したメールアドレスに届きます。
入国審査後に認証がおりた場合は、渡航許可通知として「ETIAS番号」が発行されます。この番号は渡航から帰国まで必要になるので、印刷してパスポートと一緒に保管しましょう。
渡航認証拒否との審査結果が通知された場合、EU諸国に渡航できません。大使館にてビザの申請を検討してください。
ETIAS申請時の注意点【いつから取得可能?】
主な注意点には、以下のようなものがあります。
- 導入直後は猶予期間がある
- 取得には最大30日かかる
- 未申請者は渡航拒否される
- 申請料金は年齢で変わる
それぞれの注意点を確認していきましょう。
導入直後は猶予期間がある
ETIASは、すぐに渡航要件にはなりません。
導入直後は移行期間が6カ月間設けられる予定で、ETIASの取得は任意になる可能性があることが発表されました。日本からの渡航者はすぐに申請義務が発生しない可能性があります。
ただし、最終的な判断は入国審査官に委ねられるので、入国拒否される可能性もゼロではありません。入国拒否といったリスクを回避するために、ETIAの申請が必要かどうか都度確認が必要です。
取得には最大30日かかる
ETIASは、審査結果が届くまで最大で30日かかります。
渡航認証拒否との審査結果が通知された場合、大使館でビザを申請しなければいけません。旅行の計画を立案した時点で、ETIASの申請手続きを進めることをおすすめします。
また、ETIASは現地到着の空港では申請できません。渡航前にETIASを取得していないと、航空会社から搭乗を拒否される恐れもあるため、必ず申請を済ませておきましょう。
未申請者は渡航拒否される
渡航当日までにETIASを取得していない場合、希望する飛行機の搭乗を拒否される恐れがあります。
ETIASは申請から審査結果の通知まで、通常は数時間で完了することが多いです。ただし、追加の書類提出や審査に時間がかかる場合、取得までに最大で30日かかることも。
当日中に申請しても渡航認証許可が得られない可能性があります。
申請料金は年齢で変わる
ETIASの申請料金は、年齢で変わります。
通常、ETIASの申請費用は7ユーロですが、18歳以下と70歳以上は申請料金が無料になる予定です。ETIASの取得に関しては年齢に関係なく必須なので、必ず申請してください。
ETIASの導入は2025年に延期!いつから開始されるか確認必須
今回は、ETIAS(エティアス)はいつから開始されるのかについて解説してきました。
ETIASは導入時期が延期されていましたが、2025年に導入が開始されることが正式に発表されました。導入直後は猶予期間がありますが、未申請者は渡航を拒否されることも。認証を受けるまで最大30日かかるので早めに申請しましょう。
また、ヨーロッパに行く際にあわせて準備したいのが、ポケットWi-Fiです。近年はWi-Fiの導入が進む国も多いですが、通信速度がかなり不安定なことも。安定した通信速度でネット接続できるポケットWi-Fiを必ず持参しましょう。
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ETIAS(エティアス)に関するよくある質問
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QETIASに有効期限はある?期限切れは再申請が必要?
AETIASの有効期間は3年になる見込みです。パスポートの残存期間が3年未満の場合、パスポートの有効期限日と同日にETIASの有効期限切れになるので再申請する必要があります。
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QETIASを申請しても認証されない!対処法はある?
A何らかの理由で申請が拒否される場合があります。渡航認証拒否されると、EU諸国への渡航は認められません。渡航認証拒否の場合は、大使館にてビザの申請を行いましょう。
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Q日本人がヨーロッパ渡航する際はETIASの申請が必須?
A日本を含む62カ国の人がシェンゲン協定の加盟国に渡航する際は、ETIASの取得が必須です。導入してから半年間は移行期間が設けられますが、ETIASは2025年から本格的に開始される予定なので、EU諸国への渡航時は注意してください。
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