中国のグレートファイアウォール(金盾)とは?検閲範囲・摘発事例・規制サービスまとめ
この記事では、中国の「グレートファイアウォール(金盾)」について徹底解説していきます。
グレート・ファイアーウォール(金盾)は、中国政府が運用するインターネット検閲システムです。このシステムによって中国では、日本人が日常的に使用している様々なインターネットサービスやサイトの利用ができません。
本記事では、そんなグレート・ファイアーウォールの基本的な仕組みや摘発事例、中国渡航時気になる注意点まで詳しく解説します。
記事後半では、中国現地でのネット規制を回避しながら安全かつ格安でネットを使う方法をご紹介。渡航予定の方は、ぜひ最後までご覧ください。
グレート・ファイアウォール(金盾)は中国政府のネット規制網!基本的な仕組みとは【検閲範囲・摘発事例】
グレート・ファイアウォールは、中国政府がインターネットを検閲・規制するために設置した、インターネットのフィルタリングシステムです。正式名称は「金盾(きんじゅん)」で、中国全土のインターネット通信を網羅し、ネットフィルタリングシステムとしては世界最大級の規模を誇ります。
国内外のサイトやサービスへのアクセスを遮断・制限し、政治的に不都合な情報やコンテンツの流入を防ぐことで、中国国民が政府に批判的な情報や外部の思想に触れるのを防ぐことが目的とされています。
グレート・ファイアウォールの基本的な仕組み
グレート・ファイアウォールは、複数の仕組みを利用して国内外の特定のサービスやサイトへのアクセスを制限しています。主な仕組みは以下の4つです。
- IPアドレスのブロッキング:特定の国や地域、特定のIPアドレスからのアクセスを遮断
- DNSブロッキング:特定のウェブサイトのドメインをブロックすることでアクセスを遮断
- キーワードとURL分析:特定の単語やフレーズを含むURLを分析し遮断
- ディープパケットインスペクション(DPI):暗号化されていないデータに禁止ワードが含まれていないか分析し遮断する
金盾が「世界最高峰のネット検閲」と呼ばれるのは、上記の4つの仕組みを駆使して、徹底的に国内外のネットサービスやサイトを遮断するためです。
その結果、日本で日常的に使われているサービスやアプリのほとんどが使えません。この後、グレートファイア・ウォールによってアクセス制限されているサービス一覧をご紹介しますので、ぜひご一読ください。
グレート・ファイアウォールの適用範囲
グレート・ファイアウォールの適用範囲をまとめましたので、まずは以下をご覧ください。
| グレート・ファイアウォール(金盾)の 適用範囲について |
|
|---|---|
| 中国本土 (上海・深セン・北京など) |
<適用されるサービス例> ・検索エンジン(Google・Yahooなど) ・SNS(Twitter・Facebook・Instagramなど) ・メッセージアプリ(LINE・Messengerなど) ・動画配信サービス(YouTube、Netflixなど) ・その他、政府の方針に抵触するあらゆるウェブサイトやコンテンツ |
| 香港・マカオ (特別行政区) |
・香港:適用外(ただしTikTokはアクセス不可) ・マカオ:適用外 |
| 台湾 | 適用外 |
上記の通り、グレート・ファイアーウォ―ルが適用されるのは中国本土のみです。香港・マカオ、台湾でも通常通りネットが使えますが、香港ではTikTokのアクセスが制限されています。
グレート・ファイアウォールの影響を受けるケース例
読者の方の中には「金盾の影響を受けるとどんな風になるの?」と疑問に思っている方もいるはずです。ここでは、実際の例をご紹介します。
| 現地で困るケース例 | 注意点 | |
|---|---|---|
| 中国国内での WEBサイト閲覧 |
・Googleにアクセスすると中国系企業の検索エンジンが表示される ・Google関連サービスはすべて利用不可 ・Yahooにアクセスできない |
・Gmailも使えないため対策が必要 |
| 中国国内でのSNS投稿 【テキスト/画像/動画】 |
・メッセージ送信・投稿・動画視聴すべて不可 | ・LINEも使用不可 |
| 各種ビジネスツールの 利用 |
・Google Meetは使用不可 ・Office 365の通信品質のばらつきがある |
・使えるオンライン会議用ツールが限定的 (ZoomやTeamsは通常利用可能) ・会議や共有した情報が監視される恐れがある |
| 日本から 中国の投稿へのアクセス |
・海外のニュースサイト利用不可 | ・政府がフィルタリングした情報のみにアクセス可 |
上記のように、中国のグレート・ファイアウォ―ルがもたらす影響は甚大です。「グレート・ファイアウォ―ルでブロックされているネットサービス・サイト一覧」をご確認の上、渡航前に必要な対策をしましょう。
グレート・ファイアウォールの摘発事例
グレート・ファイアウォ―ルは、中国が国家の秩序と安全のためという名目で実施しているネット検閲システムですが、過去には、実際に摘発された事例もあります。
2018年には、中国当局が「国家の安全」を脅かす行為と見なして、「国家安全法」違反などで厳しく取り締まったケースがあります。しかし、外国人が中国でネットを利用して摘発された例は今のところ報告されていません。
とはいえ、SNSなどで中国政府を批判するような内容の投稿は避けるのが賢明です。
グレート・ファイアウォ―ルでブロックされているネットサービス・サイト一覧【2025年11月最新版】
ここでは、2025年現在、グレート・ファイアウォ―ルでアクセスが制限されているサービスを解説します。以下のネットサービスやアプリは、対策しないと中国のネット回線ではアクセスできません。
| サービス カテゴリー |
サービス名 |
|---|---|
| 検索エンジン | Google・Yahoo検索 |
| SNS | LINE・Facebook・Instagram・X(旧Twitter) |
| 地図アプリ | Googleマップ |
| 動画 | YouTube・ニコニコ動画・Netflix・Amazonプライム・Tverなど |
| メール | Gmail |
| オンライン会議ツール | Google Meet |
| クラウドストレージ | Google Drive・Dropbox |
| AIサービス | ChatGPT・Claude・Perplexity・Gemini・GrokGenspark |
| ニュースサイト | BBC・CNN・ロイター・ニューヨークタイムズ・ワシントンポスト・Redditなど |
| その他 | Amazon Japan・Yahoo!ショッピング・楽天市場など |
このように、中国では日本でお馴染みのネットサービスやサイトがほとんど使えません。対策をしないで中国に渡航すると、普段使っているサービスが使えず困り果ててしまうことに!
しかし、中国のグレート・ファイアウォ―ルを回避する方法を実践すれば、日本にいるようにネットが使えるようになります。
中国のグレート・ファイアウォール回避方法4選【金盾対策はこれでバッチリ】
グレートファイアウォールを回避して中国で不自由なくネットを使うには、以下の方法があります。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 中国対応のポケットWi-Fi | ・1台でネット環境から規制対策まで完結 ・複数のデバイスを同時接続できる ・高速通信 ・中国のVPN規制に違反しない端末もある |
・常時携帯する必要がある ・業者によっては割高になる |
| VPNサービス | ・申し込みから利用までネットで完結する ・セキュリティが強化される |
・中国政府指定のVPN以外は違法 ・ブロックされる可能性がある ・無料VPNはセキュリティが脆弱 |
| Tor Browser | ・無料で利用可能 ・匿名性が高まる |
・通信速度が遅い ・一部のサイトには使えない ・監視されている可能性がある |
| プロキシサーバー | ・無料版もある | ・無料版はセキュリティが脆弱 ・設定が難しく感じる人もいる |
上記のうち、TorBrowserは使用すると通信速度が著しく落ちる、プロキシサーバーは情報漏洩リスクが高いというリスクがある上、設定を難しく感じる方も。
一般的には「中国対応のVPN」か「VPNサービス」のいずれかがおすすめです。
中国対応のポケットWi-Fi
中国のグレート・ファイアウォールを回避するには、中国対応のポケットWi-Fiを使うのがもっともおすすめです。日本のレンタルWi-Fiサービスの端末では以下から選びましょう。
- VPN付ポケットWi-Fi
- 独自の通信技術で規制回避できるWi-Fi
どちらも、端末の電源を入れるだけでグレート・ファイアウォールを回避してネットに接続できます。しかし、中国政府が認めたごく一部のVPN以外は使用が禁じられているのが現状です。
これまで外国人が他のVPNを使って罪に問われたケースはないものの、不安な方は政府公式でないVPNを使う大半のポケットWiFi使用を避けた方がよいでしょう。
海外WiFiレンタルショップのポケットWi-Fiなら、独自の通信技術でVPN同様にグレート・ファイアウォールを回避できるため、違反の心配がありません。
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VPNサービス
VPNは、インターネット上に仮想的な専用回路を作るシステムです。使用すると、IPアドレスがVPNサーバーのものになるため、金盾でブロックされているサービスやサイトも利用できるようになります。
VPNサービスには、有料版と無料版もありますが、セキュリティや通信速度を考慮すると有料版がおすすめです。ただし、VPNを利用する際は、安定したネット環境が必要です。中国国内のWi-Fiはグレート・ファイアウォールによって監視されているため、自分でネットに接続できる手段を確保しておきましょう。
中国のグレート・ファイアウォール対策にはポケットWi-Fiがおすすめ【3つの理由】
中国のグレート・ファイアウォールを回避する方法は複数ありますが、以下の理由からポケットWi-Fiがもっともおすすめです。
- 受取から返却までが容易
- コストパフォーマンスが高い
- レンタル中のサポートが充実している
それぞれ見ていきましょう。
受取から返却までが容易
ポケットWi-Fiは受取から返却までが容易です。格安料金で人気の海外WiFiレンタルショップの場合は、ネットで申し込みをした後は、自宅やコンビニなど好きな場所で受け取れます。返却は、ポストに投函するだけ!
使い方も容易で、電源を入れて該当するネットワークを選ぶだけで、グレート・ファイアウォールを回避してネットに接続されます。
中国渡航が決まったら、滞在期間にあわせて端末を予約しましょう!
コストパフォーマンスが高い
ポケットWi-Fiは、コストパフォーマンスの高さもメリットです。中国対応のポケットWi-Fiであれば、別途VPNサービスに申し込む必要がなく、一台で常時ネットに接続と金盾対策が完結。
さらに、ポケットWi-Fiは1台で複数デバイスを同時に接続できるため、デバイス一台あたりのネット費用は格安です。

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(※あとからキャンセル可)
各種デバイスの海外での利用法については、下記から詳細記事をご覧になれます。
携帯・スマホ|パソコン・ノートPC|タブレットPC|スマートウォッチ・Apple Watch
※機内への持ち込み・現地での使用等について、 上のデバイス名をクリックするとそれぞれ詳細ご覧いただけます。
レンタル中のサポートが充実している
ポケットWi-Fiはレンタル中のサポートが充実しているのもメリットです。万が一、現地でネットに接続できなかったり、不具合が生じた際も、サポートしてもらえるため安心。
海外WiFiレンタルショップは24時間電話でもサポートしてくれるため、初めてポケットWi-Fiを利用する方にもおすすめです。
中国のグレート・ファイアウォール(金盾)に備える際の注意点
中国でグレート・ファイアウォール対策をする際の注意点は以下です。
- VPNなどの設定は日本で行う
- VPNやポケットWi-Fiの接続が途切れないようにする
VPNサービスを利用する方は、ダウンロード、設定は日本で済ませる必要があります。中国に入国した後だと、VPNサービスの公式HPにアクセスできません。
また、VPNやポケットWi-Fiを利用中は、接続が途切れないようにしましょう。接続が中断すると、アクセスが遮断されます。利用中のサービスやサイトが使えないだけでなく、セキュリティリスクも高まるため、注意が必要です。
中国に行くならグレート・ファイアウォール対策は必須!対応ポケットWi-Fiで快適ネット通信!
中国では、グレート・ファイアウォールによる厳しいネット検閲が行われているため、日本とはネット環境が大きく異なります。
準備をしないで渡航すると、普段使っているネットサービスやアプリが使えず困り果ててしまうことに。海外WiFiレンタルショップのポケットWi-Fiは、独自の通信技術搭載で、中国のグレート・ファイアウォールを回避しつつ、常時安定したネット通信が可能です。
通信時の情報が暗号化されるため、セキュリティが強化されるため、ビジネスで中国に行かれる方も安心して現地でデバイスが使えますよ!
1台で最大10デバイスまで同時接続できるため、スマホ、PC、タブレットなど全てのデバイスを安全・快適に使用可能です。
無制限プランが1日900円と格安ですので、中国滞在中のネット費用をおさえたい方にも最適です。
中国渡航が決まったら、ぜひ海外WiFiレンタルショップの端末を予約しましょう。
中国のグレート・ファイアウォール(金盾)についてのよくある質問
-
Qグレート・ファイアウォールは香港やマカオでも実施されている?
Aグレート・ファイアウォールは香港とマカオでは適用外です。
-
Qグレート・ファイアウォールを回避するために一番おすすめの方法は?
Aグレート・ファイアウォール対策には中国対応のポケットWi-Fiがコスト面でも安全面でもおすすめです。
-
Q海外用ポケットWi-Fiはすべてグレート・ファイアウォールに対応している?
AVPNや類似システムを搭載していないポケットWi-Fiは、グレート・ファイアウォールを回避できません。
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