国際線’の機内でWi-Fiを使いたい女性

国際線で機内Wi-Fiは使える?料金と使い方【航空各社サービス対応】

2023/11/09 2024/09/05

この記事では、国際線でWi-Fiは使えるのか徹底検証します。

海外への渡航が決まっている方の中には「飛行機の中でネットは使える?」「機内Wi-Fiは動画視聴など快適に使える?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は、国際線でWi-Fiが使える航空会社、料金、注意点などを詳しく解説します。

国際線を利用する予定のある方は必読ですよ!

国際線のWi-Fi事情について

国際線の中でWi-Fiを使う人たち

一般的に、国際線のWi-Fiは、航空会社のファーストクラスは無料で提供されています。

主要な航空会社は次のとおりです。

  • JAL
  • ANA
  • アメリカンエアライン
  • エミレーツ空港
  • KLM
  • トルコ航空
  • スカンジナビア航空
  • シンガポール航空
  • タイ航空
  • デルタ航空
  • ユナイテッド航空
  • チャイナエアライン
  • エヴァー航空
  • ハワイアン航空
  • サウスウェスト航空

以上のように、日本人にもお馴染みの航空会社はほぼ、Wi-Fiサービスをファーストクラスの乗客に提供しています。

ビジネスクラスは航空会社によって、無料や有料が異なります(JALは有料だが、ANAは無料)。

プレミアムエコノミーやエコノミークラスに関しては、

  • ハワイアン航空のように全てのクラスが無料
  • シンガポール航空のようにマイル会員であれば無料
  • デルタ航空のように会員条件付きで無料化予定

多くの航空会社が有料であるものの、上記のように会員登録の条件付きで、無料利用できる航空会社も増えています。利用する航空会社が無料対象かどうかは事前に確認しましょう。

JAL(日本航空)の国際線のWi-Fiについて

Wi-Fiを提供するJALの国際線

次は、日本人が多く利用するJAL国際線のWi-Fiサービスについてご紹介します。

Wi-Fiサービス内容

ファーストクラスは無料ビジネス・プレミアムエコノミー・エコノミークラスは有料でWi-Fiサービスを利用可能です(全てのクラスが有料対象ですが、ファーストクラスのみ無料チケットを提供)。

自分のスマホやタブレット端末など無線LAN接続可能な端末で、HP閲覧、メールやメッセージの送受信、SNSの更新などができます。

ただし音声通話・ビデオ通話は通信容量が大きいため全面的に利用不可となっています

機内Wi-Fiの利用料金

JALの国際線のWi-Fiの料金は以下のように定められています。

※2024年8月のレートで1$=144円

プラン名 料金
1時間プラン(1時間) $10.15(1461.6円)
3時間プラン(3時間) $14.40(2073.6円)
フルフライトプラン(24時間) $18.80(2707.2円)

 

ただし、JALカードや、提携クレジットカードを利用すると以下の料金で利用可能です。

プラン名 料金
1時間プラン(1時間) $ 9.15(1317.6円)
3時間プラン(3時間) $ 12.95(1864.8円)
フルフライトプラン(24時間) $ 16.80(2419.2円)

なお、料金は、最初にログインしてから連続して経過した時間です。

また、シベリアなど一部の区域を飛行する際は、Wi-Fiの利用はできませんので覚えておきましょう。

JALグループLCC「ZIPAIR(ジップエア)」の機内Wi-Fi

JALが2018年に100%出資して設立した「ZIPAIR(ジップエア)」でも機内Wi-Fiサービスを提供しています。

ZIPAIRはJALグループの国際線中長距離格安航空会社で、現在は成田からシンガポールやロサンゼルスなどの9つの都市へ運行。比較的料金が安いものの、必要に応じて追加オプションができる柔軟性もあり、コストパフォーマンスの高いサービスが評価されています。

ZIPAIRの特徴の1つが、機内Wi-Fiが無料であること。座席モニターがない代わりに、自分のタブレット端末などで長時間のフライトを楽しめます。動画閲覧は難しいですが、メールの送受信やSNS閲覧は快適です。しかし、アクセスの混雑や天候・フライト状況などにより利用が停止されたり、通信が遅延したりする可能性がある点は押さえておきましょう。

ANA(全日本空輸)の国際線Wi-Fiについて

Wi-Fiを提供するANAの国際線

次は、JAL同様、日本人に人気の高いANAの国際線のWi-Fi事情をご紹介します。

Wi-Fiサービス内容

ファーストクラス・ビジネスクラスは無料プレミアムエコノミー・エコノミークラスは有料でWi-Fiサービスを利用可能です。

自分のスマホ、やタブレット、ノートPCなど無線LAN接続可能な端末で、HP閲覧、メール送受信、SNSの利用ができます。

ただし、機内では通信容量・速度が限られているため、ファイルの送受信、動画コンテンツのダウンロード、ビデオ通話、通話、オンラインゲームなど一部のインターネットサービスは利用できないでしょう。

機内Wi-Fiのサービス料金

ANAでは、使用するデータ容量に応じたプランを提供しています。

※2024年8月のレートで1$=144円

プラン名 料金(USドル) 制限データ容量
30分プラン $6.95(1000.8円) 上限なし
3時間プラン $16.95(2440.8円) 上限なし
フルフライトプラン $21.95(3160.8円) 上限なし

詳細は、ANAのHP、そして機内WiFiに接続後のポータルサイトでご確認ください。

ちなみに、Wi-Fiの料金は、クレジットカードのみ(VISA・MASTER・DISCOVER・AMEX・JCB・DINERS)で、デビットカードは使用できないため注意が必要です。

ファーストクラス・ビジネスクラスをご利用の方は、客室乗務員から無料カードを受け取り、ログインしてWi-Fiに接続します。

また、一部の空域ではWi-Fiが使えなくなることも覚えておきましょう。

Peach Aviation(ピーチ・アビエーション)の機内Wi-Fi

全日空の子会社である「Peach Aviation(略してPeachピーチ)」は日本初の本格的なLCCとしても有名です。LCCの機内Wi-Fiは各航空会社によって異なりますが、サービスを提供していないか、一部有料プランかが、ほとんどです。

Peachは国際線の機内Wi-Fiは提供していません。しかし、機内デジタルサービスを使って、スマホでドラマやアニメなどのコンテンツを視聴するのは可能です。

Air Japanの機内Wi-Fi

Ai JapanはANAの傘下グループの一つで、フルサービスの航空会社とLCCの中間的な航空会社です。2024年に運行を開始し、エコノミークラスでも足元が広く設計されるなど、コストパフォーマンスの高いサービスが提供されています。

Air Japanの機内Wi-Fiは有料で、30分・3時間・無制限の3つのプランが利用できます。支払い方法はクレジットカードのみ。テキストメッセージの送受信やSNSの閲覧は可能ですが、動画視聴やオンラインゲームなどは利用できません。また、機内Wi‐Fiのセキュリティは脆弱性が指摘されており、各自でセキュリティソフトなどの対策が促されています。

国際線でWi-Fiが無料の航空会社【エコノミーでも無料?】

エコノミークラスで無料でWi-Fiを提供している国際線を紹介する女性

日本人が海外に行く際に便利なJALとANAの機内Wi-Fiは、エコノミークラスは有料です。

しかし、海外の国際線の中には、エコノミークラスでも無料でWi-Fiが使える航空会社無料提供を予定している航空会社があります。

代表的な航空会社の国際線のエコノミークラスへの無料Wi-Fi提供状況を簡単に表にまとめましたので、まずはご確認ください。

※〇=無料、△=一部サービス無料・期間限定で無料・無料化決定、×=有料

(航空会社名) エコノミークラスの無料Wi-Fi提供状況
JAL ×
ANA ×
シンガポール航空
デルタ航空
ハワイアン航空
エアチャイナ ×
サウスウエスト航空
トルコ航空
Peach Aviation(ピーチ) サービス提供なし
Air Japan ×
ZIPAIR
大韓航空 ×
アシアナ航空 ×

※2024年8月現在の状況ですので、最新情報は各航空会社のHPで確認してください。

各航空会社の機内Wi-Fiサービスについては、各リンク先で詳細を紹介しています。

シンガポール航空

シンガポール航空は、2023年7月からプレミアムエコノミークラス・エコノミークラスを含めるすべてのクラスで機内Wi-Fiの無料提供を開始しています。時間は無制限に使用できます。

ただし、予約の際にHPから、あるいはチェックインの際にクリスフライヤー会員情報を登録する必要があります。クリスフライヤー会員の登録は無料なので、機内Wi-Fiを利用したい方はおすすめです。

デルタ航空

デルタ航空は、2023年1月5日に、T-モバイル社と契約し、2024年中には全ての国際線に無料で高速Wi-Fiサービスを提供することを発表しました。F

2023年末で700機以上、2024年の現在では多くの機体で無料Wi-Fiが提供されています。Wi-Fi利用には、デルタ航空のスカイマイルアカウントでログインするか、出発前に機内でスカイマイルに無料で登録すれば利用可能です。

無料高速Wi-Fiが導入されていない場合はWi-Fiは有料で、ビアサット社またはWi-Fi オンボード社によるWi-Fiサービスを利用できます。

ハワイアン航空

ハワイアン航空は、2022年4月に宇宙開発企業であるスターリンク社と契約を結び、2023年からすべてのクラスで高速無料Wi-Fiを提供すると発表しました。

機体のドアの「Starlink」ステッカーが、無料Wi-Fi対象です。「Starlink WiFi on HawaiianAir」にアクセスすれば、ログインや支払いなしですぐに利用できます。

ハワイアン航空のWi-Fiについては、以下の記事も参考にしてください。

エアチャイナ

エアチャイナは、ファーストクラス、ビジネスクラスはWi-Fiが無料で使用できます。

エコノミークラスは「A350とB777」と「A321neo」で2つのプランを提供。

  • 「A350とB777」は15MB・1時間・3時間・24時間の4つの有料プラン
  • 「A321neo」ではテキストメッセージの送受信は無料、50MB ・100MB・300MBの3つのプラン

しかし、不定期にスペシャルオファーを行っており、エコノミークラスでもWi-Fiが無料で使えます。

サウスウェスト航空

サウスウェスト航空は、機内でSMS、WhatsAppp(ワッツアップ)のメッセージ送受信が無料でできます。

しかし、上記以外のインターネットの利用は有料です。デバイスごとに$8でフライト中は無制限に利用可能。

また、データ容量の大きなアプリや、ファイル、動画のダウンロードなどはできません。

トルコ航空

トルコ航空の機内Wi‐Fiはファーストクラスは無料で利用可能です。しかし、ビジネスクラス・エコノミークラスはマイル会員「Miles&Smiles(マイルズアンドスマイルズ)」のランクによって、使えるプランが異なります。

  • Miles&Smiles プログラム会員は無制限のメッセージプラン
  • ビジネスクラスは1GBのメッセージプラン
  • 無制限のインターネット利用は、Miles&Smiles Elite または Elite Plus 会員のビジネスクラス

また、有料でメッセージプランとインターネットプラン(100MB〜無制限)もあるので、必要に応じて利用しましょう。

韓国の航空会社

日本に馴染みのある韓国の航空会社といえば、「大韓航空」と「アシアナ航空」です。

大韓航空はファースト・プレステージ(ビジネスクラス)クラスは機内Wi-Fiは無料、プレミアムエコノミー・エコノミークラスは有料Wi-Fiサービスを提供しています。

有料プランは、メールやメッセージアプリが利用できる「メッセージプラン」、インターネットも利用できる「インターネットプラン」の2プラン。料金は利用距離によって異なります。

一方、アシアナ航空は有料の機内Wi-Fiが利用可能です。1時間・3時間・無制限の3つのプランが提供されています。

国際線でWi-Fiを使用する際の注意点3選

注意点を参考に国際線の中でWi-Fiを使う女性

飛行機の中でもネットを使えて便利!と思った方もいらっしゃると思いますが、使用する時にはいくつか注意点があります。

ここでは、国際線でWi-Fiを使用する際の注意点をご紹介します。

機内モードで使う

国際線の機内でWi-Fiを利用する際は、必ずデバイスを「機内モード」にしましょう。

機内でのWi-Fi接続は、各航空会社が提供するWi-Fi回線のみ利用が可能で、通話やビデオ通話はできません。

スマホやタブレットの電波が飛行機の精密機器に影響を与える可能性がありますので、必ず機内モードにしましょう。

違反すると、最大50万円の罰金が課せられることもあるため注意が必要です。

支払い方法をチェックする

機内Wi-Fiを利用する際の料金の支払い方法は、航空会社によって異なります。

しかし、クレジットカード一択が多いため、デビットカードの利用の可否は確認しましょう。

また、事前にHPから申し込める航空会社と、搭乗後に機内で申し込む航空会社があるため注意が必要です(シンガポール航空はチェックイン時に予約し、大韓航空やエアーチャイナは直前購入のみ)。

到着後のWi-Fi対策をしておく

機内Wi-Fiは、機内でのみ使用可能です。

空港に着いた後、現地でもWi-Fiを使いたいなら、ポケットWi-Fiの準備を忘れないようにしましょう。

ポケットWi-Fiは、面倒な設定が一切不要な上、使い方もいたってシンプルです。

海外滞在中に緊急事態が起きた時も、すぐに日本に連絡できるため安心ですよ!

おすすめのポケットWi-Fiレンタルサービスが知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

国際線エコノミーでWi-Fiが使える航空会社は増加予定!到着後のネット接続なら

ポケットWi-Fiをレンタルして国際線を利用した女性

今回は、国際線のWi-Fi事情について解説しました。

今後は、エコノミークラスでも無料でWi-Fiの提供を行う航空会社は増えることが予想されます。

機内でのWi-Fi環境が充実する一方、到着後のネット利用には、ポケットWi-Fiの持参がおすすめ

ポケットWi-Fiなら、現地に到着した後、確実にそして安全にネットに接続可能です。

一部のホテルやカフェなどでフリーWi-Fiが利用できる場合もありますが、実際ネット利用が多いのはホテルやカフェを離れた「移動中」

観光スポットまでのナビやランチの下調べなどで、ネット検索することが多いでしょう。

ポケット Wi-Fiがあれば、フリーWi-Fiの飛んでいない「施設外」でもスイスイ検索可能。想定外のトラブルに遭っても、外部との連絡手段があると安心ですね。

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HPから簡単に利用料金のシュミレーションもできますので、まずはお気軽にご利用ください!

Wi-Fiレンタルサービス利用の流れ

国際線の機内Wi-Fiに関するQ&A【航空会社各社のサービス】

  • Q国際線でWi-Fiは使える?

    A

    国際線の機内でもWi-Fiは利用できますが、エコノミークラスで無料Wi-Fiを提供している航空会社はまだわずかです。

    >> エコノミークラスに無料Wi-Fiを提供している航空会社

  • Q国際線でポケットWi-Fiは使えますか?

    A

    国際線に限らず、飛行機の機内ではポケットWi-Fiは使用できません。海外パケットやSIMカードによるWi-Fi接続も同様にできません。

  • Q国際線の機内Wi-Fiでゲームや動画視聴はできる?

    A

    機内Wi-Fiは地上のように、電波が安定していないため、動画視聴やオンラインゲームはできません。テキストメッセージの送受信やSNSの閲覧は快適ですが、天候やアクセス状況などにより遅延・停止の可能性もあります。

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