海外でスマホのテザリング機能を使う方法と費用を徹底解説【PC/タブレット/2台持ちなら】

2024/05/18 2025/08/04

この記事では、海外でスマホのテザリング機能を使う方法や、利用時の注意点・費用等について徹底解説していきます。

基本的に海外でも、スマホのテザリング機能を使えば、PCやタブレットなどインターネット接続が可能です。しかし、海外では国内と同じ設定でそのまま使えないケースがあるため要注意

今回、テザリングの設定手順の詳細はもちろん、記事後半では、便利な他の通信手段との上手な使い分けまで丁寧にご紹介します。

海外渡航の予定がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

海外でスマホのテザリング機能を使う方法

テザリングを試そうとするスマホユーザー

海外でスマホのテザリング機能を使うには、次の2つの準備が必要です。

  • 契約しているキャリアで、テザリングオプションに加入する
  • スマホの設定で「海外ローミング」をオンにする

この2つを設定しておけば、現地でもスマホのテザリング機能が使えます。

契約しているキャリアでテザリングオプションに加入する

テザリングオプションは、申し込みが必要なキャリアと不要なキャリアがあります。

契約キャリア オプション加入
docomo 不要
au 必要
SoftBank 必要
楽天モバイル 不要
その他格安SIM 原則必要

テザリングオプションの追加料金は、各社基本的に不要です。ただし、一部の古い料金プランでは、別途料金が発生する場合があるため、事前に確認をおすすめします。

また、スマホの機種によってはテザリング非対応の機種があるため、とくに古いモデルを使用する場合は対応機種かどうか必ず確認しておきましょう。

現地で「海外ローミング」をオンにする

各キャリアのテザリングオプションに加入し機能を有効にしたら、スマホの設定の「海外ローミング」をオンにするだけです。

データローミングは現地に到着してからの切替でOKです。

海外でテザリング機能を使うメリット

屋外でテザリングを使ってノートパソコンを開く男性

海外でテザリング機能を使う主なメリットは、以下の2点です。

普段使っているスマホをそのまま使える

契約プランや設定をあらかじめ整えておけば、普段使用しているスマホを、そのまま海外に持ち込むだけで、ノートPCやタブレット、2台目のスマホなどもネットに接続できます。

海外用のSIMカードや、レンタルWi-Fiルーターの受け取り・返却といった手間がないため、スマートにネット環境を整えられます。

追加の機器が不要で荷物が少なくて済む

スマホひとつでテザリングができるので、ポケットWi-Fiなどの機器を持ち歩く必要がありません。荷物をできるだけ軽くしたい方にとっては、大きなメリットです。

このように、スマホだけで完結する手軽さとシンプルさが、海外でテザリングを使う大きな魅力です。

海外でテザリング機能を利用する際の3つの注意点

指で3つのポイントを示唆するビジネスパーソン

海外でテザリング機能を利用する際は、以下3点に注意しましょう。

通信費が高額になるリスクがある

海外でのテザリングは、プランや渡航先によって通信料金が大きく異なり、高額請求につながる可能性があります。

  • 各キャリアの海外プランは、利用日数や容量によって料金が変動
  • 使い放題プランでも、1日単位で高額になるケースあり(例:1日1,000円×30日=30,000円)
  • プランによってはデータ量が少なく、速度制限がかかることも

また、格安SIMの多くは海外ローミング非対応。利用を検討している方は、事前に確認が必要です。

主要キャリアの国内プラン・海外プランの料金比較

大手4キャリアのスマホを日本で使う際の(国内)プランは容量無制限であるのに対し、海外プランの容量に上限や期間の制限があります。また、海外データローミングの申し込みが必要なケースもあります。

(キャリア) 国内プラン 海外プラン
docomo ・eximo:月額4,565~7,315円
・月間容量=無制限
・世界そのままギガ=国内プラン+200~22,480円
・海外使用容量:1時間~30日間無制限
>>ドコモ海外プラン
au ・使い放題MAX 5G/4G:月額7,238円
・月間容量=無制限
・au海外放題=国内プラン+800~1,000円
・海外使用容量:1日無制限
>>au海外プラン
SoftBank ・メリハリ無制限+:月額7,425円
・月間容量=無制限
・海外あんしん定額=国内プラン+980~19,600円
・海外使用容量:1MB~9GB
>>ソフトバンク海外プラン
楽天モバイル ・Rakuten最強プラン:月額1,078~3,278円
・月間容量=無制限
・Rakuten最強プラン:国内プラン+追加料金なし
・海外使用容量:容量2GBまで
>>楽天モバイル海外プラン

各キャリアの海外の定額プランは、無制限ではありません。基本的に使える容量は決まっており、超過すると速度制限がかかります。もし、データ量が足りなくなれば、追加データの購入が可能ですが、基本的に割高です。

追加データを購入した場合

docomoと楽天モバイルは、データ超過後の追加データの購入が可能です。

キャリア 利用料金
docomo 1GB:1,100円/1回
楽天モバイル 1GB:500円/1回※最大5GBまで

頻繁な追加購入はコスパが悪いため、通信量の管理が重要です。

docomoは30GB、楽天モバイルは2GBまで海外ローミングが無料なので、上手に使っていきましょう。

一部のスマホ機種はテザリング非対応

大手キャリアの料金プランは、すべてテザリング対応です。テザリング非対応プランも存在しますが、現在は新規受付を終了しています。

テザリング機能は、スマホ自体が機能を備えていないと使えません。基本的にSIMフリースマホは、どの機種もテザリングに対応しています。

SIMフリーが義務化される2021年9月30日以前のスマホの場合、機種がテザリング非対応の可能性があるのでチェックしておきましょう。

バッテリーやスマホ本体への負担が大きい

テザリングはスマホ本体に負荷がかかりやすく、特に海外ではバッテリー消耗が早くなる傾向があります。

  • 海外の通信周波数は日本と異なり、電波を探す動作でバッテリーの消耗が激しくなる
  • 気温差の激しい地域では、リチウム電池の性能低下も懸念される
  • 例:常温で5時間半持つスマホが、0℃では4時間20分、-20℃では2時間半に短縮(KDDI実験)

長時間の使用や出先での接続を考える場合は、モバイルバッテリーの携帯や、テザリング時間の管理が必要です。

その点、ポケットWi-Fiなら別端末なので、スマホの負担も少なくて済みます。さらに、1度に長時間使えるルーターも多いので、テザリングよりも安心して使えるでしょう。

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海外でのテザリング接続の種類

スマホとテザリングする接続デバイス

テザリングの接続方法は、無線と有線の2種類に分けられます。

(接続方法) 特徴
Wi-Fi接続 バッテリーの消耗が速い
Bluetooth接続 消費電力は少ないが、通信速度は遅い
USB接続 通信速度が速く安定しているが、USBポートとケーブルが必要

それぞれの接続方法には一長一短があるため、使い分けが必要です。

Wi-Fi接続

親機となるスマホのモバイルデータ通信を利用し、子機はアクセスポイントになる親機の電波を受信してインターネットに接続します。一般的なテザリングはWi-Fi接続のことを指し、通信速度も速く対応する接続機器が多いのが特徴。

ただし、2台以上と接続する電波の送受信と機器の探知を同時に行うため、バッテリーの消耗が速いのが欠点です。

Bluetooth接続

スマホのBluetooth機能を使い、親機と子機をペアリングしてインターネットに接続する方法です。基本的な仕組みはWi-Fi接続と同じですが、Bluetoothは消費電力が少ないのが特徴。

Wi-Fi接続に比べて通信速度が遅く、電波の届く距離が短いので、バッテリーを節約したい場合におすすめします。

USB接続

親機と子機をUSBケーブルでつなぎ、インターネットに接続する方法です。USBケーブルで物理的に接続しているので、通信速度が比較的安定して速いのが特徴。

充電しながらテザリングでき、バッテリーを気にせず長時間のインターネット接続が可能です。

給電しない場合はバッテリー消耗が激しく、USBケーブルとUSBポートがないと接続できないので注意しましょう。

PCやタブレットなどデバイスの海外利用方法は下記を参考に!

💻各種デバイスは海外渡航時どうする?📱
海外渡航時の電子機器まわり準備で気になる機内持込と現地通信・盗難事情

携帯・スマホパソコン・ノートPCタブレットPCスマートウォッチ・Apple Watch

※機内への持ち込み・現地での使用等について、 上のデバイス名をクリックするとそれぞれ詳細ご覧いただけます。

 

海外でテザリング機能を使うためのスマホ設定

スマホのテザリング設定

海外でのテザリング設定手順は、ほとんどOS共通です。

画面の表示名はOSと機種ごとに異なりますが、スマホ操作に慣れている方なら直感的な設定が可能です。

iPhoneの場合

  1. 設定アプリから「モバイル通信」をタップ
  2. 「通信のオプション」からデータローミングをONにする

iPhoneの場合、設定からモバイル通信→通信オプションからトグルボタンで切替可能です。

データローミングの切替は、現地に到着してから行えば自動的にインターネット接続になります。

Androidの場合

  1. 設定アプリから「ネットワークとインターネット」をタップ
  2. 「モバイルネットワーク」からローミングをタップ

Androidの場合、機種によって表示名が異なります。

ネットワークとインターネット、もしくはモバイルネットワーク設定などの項目がないかを確認しましょう。

海外でテザリング機能に必要な費用

スマホ費用の計算

海外でテザリング機能を利用する場合、テザリングオプションと海外プランの費用が必要です。

料金はキャリアごとに異なるので、自分が利用するキャリアの海外プランをチェックしておきましょう。

テザリングオプション料金

キャリア 月額料金
docomo 無料
au 無料(一部旧プランの場合は550円)
SoftBank 無料(一部旧プランの場合は550円)
楽天モバイル 無料
その他格安SIM 基本的に無料

基本的にテザリングは、どこのキャリアでも無料で利用可能です。一部のプランは、月額料金が発生する場合があるので注意しましょう。

また、データシェアプランを契約している場合、テザリングには容量上限が設定されているケースがあります(SoftBankは50GB、auは30GBまで)。

データローミングの通信量

キャリア 容量 利用料金 プラン名
docomo ・1時間~30日間無制限
・30GBまで無料
・200~22,480円
・追加データ:1,100円/1GB
「世界そのままギガ」
au 24時間無制限 800~1,000円 「au海外放題」
SoftBank ・1MB~9GB
・利用(契約)期間は24~72時間
980~19,600円 「海外あんしん定額」
楽天モバイル 2GB ・1,078~3,278円
・追加データ:550円/1GB(最大5GB)
「Rakuten最強プラン」
その他格安SIM データ通信不可

海外ローミングは、国内に比べて利用できる通信量が少ないです。通常よりも割高なので、長時間の利用や長期滞在だと高額請求にもなりがち。

海外ではできるだけデータローミングを節約し、別の方法でインターネット接続を試すのがおすすめです。

海外でテザリングやデータローミングを使わずスマホでネットに繋ぐ方法

スマホでネットワーク接続を試みるビジネスパーソン

海外ローミングはデータ容量が少なく、利用料金も割高。現地でインターネットを自由に使いたいという方には、次の3つの方法がおすすめです。

  • ポケットWi-Fiを利用する
  • 海外対応のSIMを購入する
  • 現地のフリーWi-Fiを利用する

海外のデータローミングは費用が高く、スマホへの負担も大きくなりがち。できるだけ費用を抑え、現地で快適なインターネットには海外用Wi-Fiの利用がおすすめです。

ポケットWi-Fiを利用する

ポケットWi-Fiは、スマートフォンのデータ通信量を使わずにインターネットに接続できる便利なツールです。国内で動作確認してから持って行けるサービスもあるため、初めての方でも安心。現地に到着して電源を入れるだけで簡単に使え、面倒な設定も不要です。

さらに、個別のパスワードが設定されているのでセキュリティ面も安心。他の通信手段と比べて接続が安定している点も、大きな強みです。

特に便利なのが、複数のデバイスを同時に接続できること。1台で5〜10台ほど接続可能で、スマホやPC、タブレットなどを同時に使いたい方に最適。1台分の料金で家族や同僚とシェアもできて、コストパフォーマンスにも優れています。

ただし、「無制限」とうたっている機種でも、実際には容量制限が設けられている場合があります。通信量の使いすぎで速度制限がかかるケースもあるため、契約前に利用条件をしっかり確認しておきましょう。

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海外対応のSIMを購入する

海外SIMは、通信事業者との契約なしでコンビニや家電量販店、ネットショップなどさまざまな場所で手軽に購入できます。Wi-Fiルーターなどの接続機器を持ち歩く必要がなく、荷物にならないのもメリット。

プリペイドSIMには利用期限が決まっているので、海外での滞在期間中に使い切る必要があります。また、長期になれば使用するプリペイドSIMが増えるので、コスパとの相談が必要です。

現地のフリーWi-Fiを利用する

観光客が多い地域では通信インフラが充実しているので、現地ではモバイルデータ通信を使用しないという方法もアリ。

ただし、フリーWi-Fiは使えない場所があり、フリーWi-Fiはセキュリティ面に不安があります。

逆にポケットWi-Fiは強固なセキュリティで安全性が高いので、フリーWi-Fiの利用よりも安心して海外でのインターネットを楽しめます。

海外でテザリンクするよりお得なインターネット接続方法とは?

海外で長時間テザリングをすると、スマホ本体に負担がかかるだけではなく、通信費が高くなります

そのため、通信量を気にせず、コスパ良く使いたい方は、Wi-Fiレンタルがおすすめです。

例えば、キャリアの使い放題の海外プランとWi-Fiレンタルの無制限プランを利用したとき、次のような差があります。

【無制限プランで韓国に7日間滞在したときの料金比較】

Wi-Fiレンタル
(海外WiFiレンタルショップ)
ドコモ・世界ギガし放題
6,790円 20,860円

このように、Wi-Fiレンタルなら約1/3の費用で利用可能。
大容量通信を快適に、そしてお得に使いたい方には、Wi-Fiレンタルが圧倒的におすすめです。

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テザリングよりも海外ではポケットWi-Fiが断然おすすめ!

出国前の女性

スマホのテザリングは手軽にインターネットに接続できる便利な機能ですが、データローミングによる通信量の増加、テザリングオプションへの加入、さらに、スマホ本体への負担などのデメリットも少なくありません。

とくに、長期滞在になるほど通信費が高額になるリスクもあるので、緊急時を除き、海外でのテザリング多用は禁物です。

その点、ポケットWi-Fiならスマホの通信量を消費せずどこにでも持ち歩けるます。現地でも安定した接続ができ、スマホやPCなど複数デバイスに対応しているため、旅行やビジネスシーンで重宝します。海外WiFiレンタルショップなら、最大接続数は10台、世界135カ国で使えて、通信費もリーズナブル。

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海外でのテザリングに関するよくある質問

  • Q海外でのテザリング使用には追加費用がかかる?高額請求の可能性は?

    A

    テザリングはスマホのモバイルデータ通信量を消費するため、契約プランによっては高額請求につながるリスクがあります。海外専用プランを利用したり、ahamoのように基本プランに海外ローミングが含まれているサービスを利用するなど、渡航前に海外ローミングの使用頻度に合わせたプランを計画しましょう。

  • Q一部のキャリアでは海外のテザリングができない?

    A

    基本的にdocomo、au、SoftBankの大手キャリアは、海外でもテザリングが可能です。ただし、一部の海外ローミング非対応の国や地域では使えない場合があります。また、格安SIMには現地でのデータ通信自体が非対応のサービスが多いので、渡航前に海外で利用可能な機能を確認しておきましょう。

  • Q iPhoneやAndroidの機種によっては海外でテザリングできないって本当?

    A

    機種のモデルやソフトウェアが古い場合、海外の周波数帯への対応やテザリング機能を備えておらず、テザリングできないケースがあります。出国前にスマホのOSやデバイス、機種をチェックし、テザリング機能が使えるようにそれぞれをアップデートしておきましょう。

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