ドコモのeximo（エクシモ）は海外で使える？利用料金や使い方を徹底解説【電話やSMSも】

eximo（エクシモ）を海外で使う方法について解説します。

ドコモの新料金プランeximoは、小容量から大容量までのさまざまなニーズを満たすプラン。eximoはもともと海外ローミングプランに対応しており、定額でインターネット通信が利用できます。

しかし、実際に海外でどう使うのか、本当に高額な料金にならないのか疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、インターネット通信から電話・SMSの使い方、注意点なども紹介しています。eximoユーザーの方はぜひご活用ください。

eximo（エクシモ）は海外ローミングが使える

eximoは、渡航先で海外ローミング（国際ローミング）を使って、ネット通信や通話をします。海外ローミングとは、国内で契約しているキャリアを介して、渡航先の通信業者の回線を利用する方法です。SIMカードの入れ替えもなく、電話番号やメールもそのまま使用できます。

eximoの海外ローミングプランは、定額制の「世界そのままギガ」「世界ギガし放題」です。

eximoの海外ローミングを利用する際は、WORLD WING（無料）の登録が必須。登録の確認や申し込みはMy docomoから行いましょう。

eximo（エクシモ）の基本情報

eximoは2023年よりirumo（イルモ）とともに開始された、docomoの新料金プランです。料金体系は利用したデータ容量に応じて料金が変化する従量制。使ったデータ容量ごとに請求金額が変化しますが、3GBを超えると7,315円／月になります。国内で月に4GB使っても、30GB使っても月額料金は変わりません。

eximoの特徴は、docomoの旧料金プランと同様、同じdocomo利用の家族間は国内通話が無料で、キャリアメールも使えること。基本料金はdocomo割が適用になれば安くなりますが、もともとの基本料金が高く設定されています。以上のことから、eximoはdocomoユーザーで、無制限に利用したい方向けのプランといえるでしょう。

「世界そのままギガ」

世界そのままギガは、1時間や1～30日単位で自由に選択利用できるプランです。通常は、24時間単位で課金されるサービスが多いですが、「世界そのままギガ」は、時間単位でもカスタム設定ができます。

例えば、3日間利用する場合、2日目と3日目は2時間だけといった利用方法も可能です。その場合、まる3日間を利用する料金に比べて少しだけ安くなり、料金が節約できます。

【アメリカ3日間の場合】

• 3日間利用：2,480円
• 2日間と2時間利用：1,780円＋400円＝2,180円

料金プランは以下のとおりです。

世界そのままギガはWORLD WINGの登録が条件のほか、事前申し込みが必要です。申し込みは、My docomoから無料でできます。

海外で消費されるデータ容量は、国内契約の月間データ容量からで、上限は30GB／月までです。国内のデータ容量は無制限ですが、海外では無制限ではありません。さらに、月間データ容量が30GBを超過した場合は、最大1Mbpsに速度制限されるので、注意しましょう。

「世界ギガし放題」

海外ギガし放題は、2段階設定の定額制。速度制限もなく、インターネットを思いきり使えます。

• 24.4MBまで最大1,980円／日
• 25MB以上無制限最大2,980円／日
• 契約している国内の月間データ容量とは別で消費される
• 日本時間を基準に課金
• 対応国は200カ国以上

第1段階の24.4MBですが、スマホでインターネット検索やアプリを使用すれば、すぐに使い切ってしまうくらいのデータ容量です。1日のスマホ使用を24.4MBに収めるのはほぼ不可能なので、実質25MB以上の使用料金で想定しておくといいでしょう。

データ容量を節約せずにたくさん使える反面、3日間の使用でも8,940円（2,980円×3日）となるため、高額になることは把握しておきましょう。

定額対象外の国や地域は従量制

世界のほとんどの国と地域では、eximoの海外ローミングプランを利用できるでしょう。しかし、対象外の国や地域は、データ容量を使った分だけ料金が加算される従量制が適用されます。

データ通信料は1.6円/KB （キロバイト）で、データ開始から1時間ごとに料金算定される方式です。1MB=1024KBなので、よくデータサイズで使われるMB（メガバイト）のおよそ1000分の1と捉えておくと良いでしょう。上限がない従量制では高額請求の心配があるため、「海外パケット停止安心サービス」の利用がおすすめです。

「海外パケット停止安心サービス」とは、データ通信料の月間利用累積額が5,000円を超えると、データ容量が停止されるサービス。事前申し込みが必要なので、まずは、自分の渡航先が対象国かどうかを確認してください。

関連記事▼

irumo（イルモ）を海外で利用する方法を解説【電話やSMSの使い方】

irumo（イルモ）を海外で利用する方法について徹底解説します。 irumoはdocomo（ドコモ）の低料金プランであり、国内では比較的月々の利用料金を抑えて利用することが可能です。しかし、そんなirumoのスマホを海外…

関連記事▼

ドコモのスマホを海外利用するなら！データ通信方法解説【docomoの携帯をお得に！】

ドコモ（docomo）の携帯を海外利用したい人に向けて、使い方の手順などをわかりやすく解説します。さらに、ドコモ以外のサービスを活用して、よりお得に通話やインターネットを利用する方法にも触れますのでぜひ参考にしてみてくだ…

eximo（エクシモ）を海外で使う方法

eximoの定額プランの使い方や設定方法を解説します。

「世界そのままギガ」の使い方

世界そのままギガでは、専用アプリ「ドコモ海外利用アプリ」を利用します。アプリを使って日本で事前に予約する方法と、現地ですぐに利用する2つの方法を説明します。

日本で予約設定して渡航先で開始

1. ドコモ海外利用アプリを起動し、「予約する」を選択
2. ログインし、渡航先の国・利用開始の日時・終了の日時を選択
3. 渡航先が複数ある場合は、渡航の順番に国と日時を選択してください
4. 予約可能なプランを選択し、予約ボタンをタップする
5. 予約完了画面が確認できたら完了です

渡航先に着いたら、スマホのWi-Fiをオフにし、データローミングの設定をオンにしましょう。利用開始時刻になったら、自動で開始し、終了も自動でストップします。予約設定するだけの場合や、自動ストップした後は料金が発生することはありません。

データローミングの利用が終了したり、使用しない場合は必ず設定をオフにしましょう。

なお、キャンセルや変更は、利用開始1時間前からアプリより設定できます。

予約なしで渡航先で利用

予約なしでも現地でのサービス利用は可能です。渡航先では、インターネットやアプリを使うタイミングで操作してください。

1. スマホのWi-Fi設定をオフにし、データローミングをオンにする
2. ドコモ海外アプリを起動する
3. 「予約せずに今から利用する」を選択
4. 「通常プラン」と「国・地域限定割プラン」のどちらかを選択
5. 各プランの日時を選択し確認
6. 「このプランを利用開始する」を選択し完了

操作終了後はそのまま開始されます。海外ローミングプランの終了後や停止する際は、データローミングをオフにしましょう。

「世界ギガし放題」の使い方

世界そのままギガは海外でデータローミングをオンするだけで、使用できます。

スマホのデータローミングの設定方法は以下のとおりです。

【iPhoneの場合】

1. 設定をタップする
2. モバイル通信をタップする
3. 通信のオプションを選択する
4. データローミングをオン

【Androidの場合】

1. 設定をタップする
2. ネットワークとインターネットをタップする
3. インターネットをタップする
4. 通信業者の横にある設定アイコンをタップする
5. ローミングをオンにする

データローミングを停止する場合は、オフ設定にすれば、利用料金は発生しません。

eximo（エクシモ）を海外で電話・SMSを使用する方法と料金

eximoは海外でも電話番号を変えることなく、通話やSMSの使用ができます。定額プラン対応でも非対応でも関係なく、海外ローミングに対応しているスマホであれば利用可能です。

電話の使用方法と料金

海外での電話を利用する場合は次の方法でかけてください。

【電話のかけ方】

＋国番号（日本は81）「先頭の0を除いた携帯電話番号、先頭の0を除いた市外局番と電話番号」

※「＋」は0を長押しすれば表示されます

• 滞在先から日本へ電話する場合
• 滞在先の同行者（日本のキャリア使用）に電話する場合
• 滞在先から日本以外の海外に電話する場合

以上の3つの場合はすべて、上記の電話のかけ方で通話してください。

なお、滞在先でお店などの一般電話や携帯電話（海外キャリア）にかける場合はそのままの番号を入力して発信しましょう。

渡航先での通話料金は国内通話の料金プランと異なり、国際料金が適用になります。家族同士の無料通話もかけ放題プランも適用外なので、注意しましょう。また、日本や他国からかかってくる電話を受ける際は着信料がかかります。

（例）アメリカでの通話料

• アメリカ国内での通話：125円／分
• アメリカから日本への通話：140円／分
• アメリカから日本以外の国への通話：265円／分
• 着信料：175円／分

通話は高額になりやすいので、日本とのやりとりはLINEなどを利用しましょう。

SMSの使用方法と料金

SMSの使用は国内と同じように、SMSを作成しそのままの電話番号で送信できます。先頭の0を除くことも、国番号も必要もありません。

送信料は1通につき100円で、受信は無料です。

eximo（エクシモ）を海外で利用する際の注意点

eximoを海外で利用する際は、次のことに注意しましょう。

海外そのままギガの利用上限は30GB／月まで

海外そのままギガは、契約している月間データ容量から消費されます。eximoは国内では無制限に使用できるプランですが、海外での利用は上限が30GBまで。30GBを超過すると、最大速度1Mbpsに低下し、帰国後も月末まで低速のままです。

1Mbpsはネット検索やアプリの使用・動画視聴などは問題なく行えますが、決して快適な速度とはいえません。

通話は定額対象外！使い過ぎに注意

eximoの海外ローミングプランでは、インターネット通信のみが定額です。電話やSMSなどのサービスは使った分料金がかかり、電話を受ける際も着信料がかかります。

日本国内での一般的な通話料は、1分で約45円～50円くらいですが、海外の通話だと1分約100円以上はかかります。また、着信料が150円ほどと高額です。海外での通話が高額請求のトラブルになりやすいので、電話は控えましょう。

海外の長期利用ではeximo（エクシモ）は高額の恐れも

海外で長期的にeximoを利用すると高額な料金になる可能性があります。

定額の海外プランであっても、そもそも国内料金より高く設定されています。例えば、海外そのままギガを韓国で利用した場合、7日間で5,280円、30日間では22,480円です。2～3日間ならば安く見える料金も、長期間利用すれば高額なので、別のネット通信手段を利用しましょう。

eximo（エクシモ）の海外ローミングよりも安くスマホを使う方法

eximoの海外ローミングは定額制ですが、長期利用すると高額な料金になる可能性もあります。そこで、海外でスマホを安く利用する方法を以下を参考にしながら選びましょう。

ポケットWi-Fiを使う

海外でインターネットを利用するなら、ポケットWi-Fiが手軽で使いやすいため、最もおすすめの手段です。日本で事前に準備ができ、海外に着いたらすぐに使えます。どこでもWi-Fi接続ができ、さらにパソコンなどの複数端末の接続も可能です。

接続の設定も簡単なので、特にスマホ操作が苦手な方にもおすすめです。通信料を安く抑えられるポケットWi-Fiもあるので、チェックしてください。

>> 電源OFFの日は通信料0円サービス実施中！海外行くなら海外WiFiレンタルショップ

ahamo（アハモ）の海外ローミング

docomoの格安SIMプランのahamo（アハモ）でも海外ローミングが利用できます。国内契約の20GB2,970円(税込)／月を追加料金もなく利用でき、事前申し込みも必要ありません。

eximoの海外ローミング料金は、国内契約の月額料金とは別で支払いが必要ですが、ahamoでは基本料金に含まれます。docomoの料金プランでは、ahamoが海外で最も安く使えるでしょう。

eximoからahamoへ乗り換えは可能です。乗り換えると、乗り換えた月はeximoの料金がかかり、通話料はそれぞれのプランやサービス料から計算され請求されます。かけ放題オプションをそれぞれにつけていた場合は、高い料金のみ適用されます。ahamoでは家族割など適用にならないサービスもあるため、メリット・デメリットを考えたうえで乗り換えましょう。

ahamoを海外利用する際の注意点は、ahamoの海外利用は実質15日まで、使うデータ容量は国内契約の月間データ容量から消費されるので、使いすぎないか把握しておく必要があることです。国内外合わせたデータ容量に限度があり、超過すると月末まで速度規制がかかります。海外でデータ容量を気にせずに長期間使用するなら、ahamoが最適とはいえないでしょう。

関連記事▼

ahamo（アハモ）を海外で利用する方法【ローミング料金や設定方法も】

ahamo（アハモ）の海外ローミングサービスの料金と設定方法について徹底解説します。 docomo（ドコモ）の格安料金プラン「ahamo」は、大手キャリアであっても格安プランなだけあって、国内では20GB〜比較的安い料金…

渡航先のフリーWi-Fiを使う

海外では多くの場所で、フリーWi-Fiが提供されています。公共施設やホテルやカフェのような飲食店など、日本同様に無料のWi-Fiを利用できるので、通信料はかかりません。しかし、フリーWi-Fiを使える範囲は限定的で、セキュリティの面からもあまりおすすめしません。

海外用のSIMカードを使う

海外用のSIMカードを入れ替えて、海外で利用する方法もあります。日本や渡航先で購入でき、特に渡航先での購入ならば通信費も安く済みます。現地の電話番号が付けられる点もメリットでしょう。

しかし、SIMカードの入れ替えには、手持ちのスマホがSIMフリーであることが条件だったり、国によっては設定や登録などの手間がかかったりします。さらに、現地での購入には言葉の問題もあるなど、ハードルの高い方法といえるでしょう。

関連記事▼

【海外渡航】WiFiレンタルとSIMカードどっち？ケース別のおすすめ徹底解説！

海外旅行や出張などで、スマホを快適に使用するためには、Wi-FiやSIMの利用がおすすめです。しかし、Wi-FiかSIMのどちらが自分に合っているのか、迷ってしまう方も少なくありません。 この記事では、Wi-FiとSIM…

eximo（エクシモ）を海外で利用するよりポケットWi-Fiが使いやすい

海外でeximoを利用する際は、定額の料金プランであれば、高額な料金がかかることはありません。設定方法や電話・SMSの使い方を参考にしながら、使い過ぎには注意しましょう。

海外で安心してどこでもインターネット接続ができるのは、ポケットWi-Fiです。そのなかでも、海外WiFiレンタルショップであれば、電源をOFFにしていれば通信費が発生せず、通信費を節約できます。まずは、簡単な料金のシミュレーションで、どのくらいになるか試してみましょう。

>>簡単な料金シミュレーションはこちら