上海虹橋(ホンチャオ)国際空港最新版ガイド【各ターミナル情報から市内へのアクセス手段も紹介】

この記事では、上海虹橋(ホンチャオ)国際空港のターミナル情報から、市内へのアクセス手段について紹介します。

上海にある国際空港のひとつ、上海虹橋国際空港。上海はもちろん、中国各都市への中継としても多くの人に利用されています。日系企業の集まる古北新区(グーペイ)に近いため、出張で利用するという方もいるでしょう。

今回は、上海虹橋国際空港のターミナル情報やラウンジなどの施設について詳しく解説します。空港から上海市内への交通手段や乗り継ぎについても紹介するので、ぜひ、最後まで読んで、参考にしてください。

上海虹橋国際空港の基本情報

上海虹橋国際空港(空港コード：SHA)は、上海市から西に15kmの距離に位置しています。上海市内はもちろん、日本領事館がある古北新区に近いこともあり、海外や日本からビジネス目的で渡航する方も多い空港です。また、蘇州(ソシュウ)、無錫(ウーシー)などの周辺都市からのアクセスが便利な空港と言えるでしょう。

コンパクトな空港

上海虹橋国際空港は国際線もありますが、国内線がメインの小規模な空港です。国際線は日本と韓国からの定期便があるのみで、国内便がほとんどです。

また、中国東方航空、上海航空、吉祥航空、春秋航空のハブ空港であり、虹橋国際空港には直営のラウンジもあります。

日本からの直行便と主な航空会社

日本からの直行便は、羽田空港のみ。羽田から上海虹橋国際空港まで約3時間15分のフライトです。直行便の主な航空会社は次のとおりです。

• JAL・ANA・中国東方航空・中国国際航空・上海航空

関西や新千歳空港から出発する際は、香港や韓国などで乗り換えが必要になります。

上海虹橋国際空港のターミナルは2つ

上海虹橋国際空港のターミナルは2つで、第1ターミナルが「国際線」、第2ターミナルが「国際線」に分かれています。2つのターミナルは距離があるため、移動は無料のシャトルバスか、地下鉄かどちらかを利用しましょう。

ただし、無料シャトルバスは大きく迂回するため、移動には約15分かかります。ターミナル間の移動は地下鉄が早くて便利。10号線乗車で約5分ほどで移動でき、運賃は3元(約63円)です。

上海虹橋国際空港ターミナル完全ガイド

上海虹橋国際空港では次のような便利な設備が整備されています。

• ラウンジ：中国東方航空系列やVIP(ファーストクラス・ビジネスクラス)ラウンジ
• 無料Wi-Fi：携帯のSMS認証、パスポート認証が必要
• 充電スポット：充電スポットや椅子の付近に2口や3口、USB対応のコンセント
• 免税店：制限エリア内
• 飲食店やお土産のショップ
• 両替所(ATM)：浦発銀行など到着ゲート、出発ゲートにあり
• ギッズスペース：24時間

コンパクトな空港でありながら、必要なショップやサービスが揃っています。

第1ターミナル

日本や韓国からの国際線および、春秋航空会社の国内線が到着します。1階は到着ゲート、2階が出発ゲートです。国内線・国際便とも発着が少ないため、ターミナル内は混雑することはなく、スムーズに移動できます。

第1ターミナルの免税店は、コスメなどがコンパクトにまとまったショップがあります。お土産のショップや飲食店もありますが、第2ターミナルに比べると数が少なく、営業中の店舗もあまりありません。

交通系ICカードやSIMカードのショップ

第1ターミナルのみにあるサービスで、1階の到着フロアに交通系ICカードの販売やスマート決済(Alipay・WeChat Pay)の使い方を案内するカウンターがあります。

• 交通系ICカードの販売：9時〜21時
• SIMカードの販売：7時30分〜19時

また、SIMカードやポケットWi-Fiのレンタルサービスもあるので、こちらで必要なものを一度に準備できて便利です。上海の地下鉄やバスを利用する際は、スマート決済かICカード。現金ではお釣りが出ないや対応していないケースも多いため、準備しておきましょう。

また、スマート決済時はネットが使えることが必須。現地ですぐに使えるよう、航空券と同時に準備しましょう。

>>上海ですぐに使えるおすすめのポケットWi-Fi

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無料Wi-Fi・充電スポット

第1ターミナルは日本や海外から出張で渡航する方が多く利用します。そのため、空港やラウンジ内では、無料Wi-Fiや充電スポットが充実しています。

• 虹橋空港のフリーWi‐Fi：Airport-FreeWiFi-HQ

中国の携帯番号がない方は、機械にパスポートをかざして、アクセスコードを取得しましょう。また、制限エリア内ではパソコンで作業しやすいよう、カウンターテーブルやコンセントが設置されています。

ただし、中国ではネット規制があるため、無料Wi-Fiを利用しての作業は避けたほうが無難。おすすめはパソコンやスマホを同時接続できる、ポケットWi-Fiです。

ポケットWi-Fiなら、1台の端末だけでスマホ、タブレット、PCがネット接続できるので、非常におトク。使うルーターは1台だけと手間も少なく、あわてがちな旅行前に嬉しいポイントです。フライトの予定が決まっているなら、忘れずに予約しておきましょう。

>> 海外で10台つなげるポケットWi-Fi端末を予約する

各種デバイスの海外での利用法については、下記から詳細記事をご覧になれます。

第2ターミナル

中国の航空会社の国内線が発着するターミナルです。1階が到着ゲート、3階が出発ゲートになります。中国の航空会社の国内線が複数発着しているため、多くの人で混雑した賑やかな空港です。

第2ターミナルでは免税店や上海ディズニーリゾートショップなど、ショッピングを思う存分楽しめます。制限エリア内の高級ブランド通りでは、エルメスやルイ・ヴィトンなどブランドが充実。中国EVメーカーNIO(ニオ)の展示場もあり、時間を持て余すこともないでしょう。

飲食店の種類は多くありませんが、イタリアの人気のジェラートやカフェ、牛肉麺など満喫できます。

エアポートホテル

上海虹橋国際空港のホテルは次のとおりです。

• 上海中航泊悦酒店(上海虹橋空港ホテル)：第2ターミナルに位置する5つ星ホテル。地下鉄や高速鉄道のすぐそばで、300人を収容できる会議室もある。中国初、専用空港チェックインも可。

上記以外では、第1ターミナルより徒歩圏内にある日本語対応「上海インターナショナルエアポートホテル」や「上海虹橋空港フリポートガーデンホテル」などもアクセスしやすいホテルです。

第2ターミナルの近くでは「ハイヤットハウス上海虹橋CBD」「ヒルトンガーデン上海虹橋NECC」もあります。

上海虹橋国際空港から上海市内へのアクセス

上海市内へのアクセスは次のような手段があります。

• 地下鉄
• タクシー
• 路線バス
• エアポートリンクライン

また、第2ターミナルのそばに、高速鉄道(新幹線)の上海虹橋駅があります。こちらは、市内へのアクセスというよりは、北京などの市外へ行く際の交通手段。また、以前はリニアモーターカーの建設予定がありましたが、現在は中止となっています。

地下鉄

上海市内へのアクセスで最もわかりやすく、おすすめの手段です。市内までは約30分で移動できます。

パンダで有名な上海動物園なら、地下鉄10号線でそのまま直行できます。

第1ターミナルから地下鉄2号線の利用や浦東(プートン)国際空港へ向かう手段は2つ。

• 第2ターミナルへ移動
• 10号線で虹橋2号航站楼駅まで戻って2号線へ乗り換え

いずれかの手段を選びましょう。

タクシー

24時間営業のタクシーは、荷物が多い場合、上海浦東国際空港への移動におすすめの手段です。

• 人民広場：約40分、80〜150元(約1,700〜3,186円)
• 東浦国際空港：約70分、200元(約4,256円)

深夜時間(23時〜翌朝5時）、高速道路、大型連休(春節・労働節・国慶節)、片道15km以上の場合は、プラス料金がかかるので注意してください。

タクシー乗り場は1階の到着ゲートを出たところにあり、係員が案内してくれます。ドライバーには中国語で伝えるか、行き先を書いた紙を渡しましょう。

乗り場の出口付近では、白タク（無許可）の客引きが多いので注意。トラブルにならないよう回避するのが無難です。タクシーなら、安全な配車アプリを利用しましょう。

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路線バス

上海虹橋国際空港に直接乗り入れするターミナルバスはありません。バスを利用する際は、空港近くのバスターミナルまで移動して、乗車しましょう。行き先や夜行などによって乗り場が異なります。また、移動まで少し距離があり、直通でもありません。乗り場を間違えないよう注意してください。

第1ターミナルから上海浦東国際空港への直行便はないので、第2ターミナル乗り場まで移動しましょう。路線バスだと正直不便な点が多いため、別の移動方法がおすすめです。

エアポートリンクライン

2024年12月27日に開通したばかりの両空港をつなぐ鉄道です。乗り場は第2ターミナルのコンコース地下1階。こちらは上海市郊外の中春路や南山林を経由して、上海浦東国際空港へとつながっています。

上海ディズニーランド近くにも停車し、アクセスが非常に便利。時間は約30分ほどで料金は20元(約424円)です。「上海国際リゾート駅」で下車し、そこからバスで10分ほどでディズニーランドに到着します。

上海虹橋国際空港到着後の流れ【乗り継ぎ手続きも解説】

現在、中国では短期滞在であれば、ビザの取得が免除されています。

• 期間：2024年11月30日～2025年12月31日
• 条件：30日以内の中国滞在（就労目的は不可）

以前は滞在期間関係なくビザ取得が必須でしたが、15日以内の滞在になり、現在30日に延長しました。このように、ビザ免除制度に関しては、短期間で変更する可能性もあるので、常に最新の情報をチェックしてください。

入国する際は次のものを準備します。

• パスポート：残存期間の規定はないが、6ヶ月以上あると望ましい
• 航空券
• 入国カード

手続きの流れは次のとおりです。

1. 入国カードを記入
2. 入国審査（パスポートと入国カードの提示）
3. 手荷物検査・税関申告

外国専用レーンから手続きを行ってください。

出国手続き

出国の際は、出国カード、パスポート、航空券を準備しましょう。

1. 搭乗手続き・税関検査
2. 出国審査
3. 手荷物検査
4. 搭乗口へ

出国の際は、セキュリティチェックの混雑、フライトの遅延などもあるので、早めに空港へ到着するのが安心です。約2時間30分ほどの余裕があるとよいでしょう。

乗り継ぎの手続き

乗り継ぎでは基本的にビザの取得は必要ありません。第3国（日本や中国以外の国）へ乗り継ぐ場合のビザに関しては次のような内容です。

• パスポートの残存期間は3ヶ月以上が必要
• ビザ無しで240時間（10日間）の滞在が可能
• 香港・マカオへの乗り継ぎでは144時間以内の滞在であればビザ無し

乗り継ぎ先が北京や深圳だと対象となりません(通常の入国と同様)。また、乗り継ぎ先の航空券があることも条件です。

※T1：第1ターミナル、T2：第2ターミナル

浦東国際空港より第3国へ乗り継ぐ場合は、トランジットビザ免除の入国カード(ブルーラインのカード)の記入が必要です。また、浦東国際空港への移動は次の手段があります。

• T2の虹橋東交通センターからバスで移動：約70分
• T2から地下鉄2号線に乗って移動：約90分
• タクシーで移動：約60分
• エアポートリンクライン(鉄道)での移動：約40分

エアポートリンクラインの乗り場は、第2ターミナルのコンコース地下1階。下車する駅は、浦東国際空港の第1、第2ターミナルの中間の「第1第2浦東空港駅」です。

上海虹橋国際空港は市内へのアクセスが便利！スマホ決済の準備も忘れずに！

上海虹橋国際空港は上海に近く、高速鉄道を使った市外へのアクセスも便利です。また、空港自体がコンパクトで移動や乗り換え、出国の手続きもスムーズに行えます。

上海虹橋空港では手続きはもちろん、上海でのアクセス手段にもスマホが欠かせません。いつでもどこでも使えるよう決済手段と、自由にアクセスできるネット通信を準備しておきましょう。上海でのネット通信は、スマホやパソコンなど複数端末が使える、ポケットWi-Fiがおすすめ。海外WiFiレンタルショップなら、最大10台の接続が可能で、電源オフの日は通信費がかかりません。使い方次第で節約できるため、ぜひ、ご利用ください。

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