韓国のタックスリファンドを含む免税制度の活用方法

韓国のタックスリファンド利用条件と申請手順|忘れた場合は?【得する免税制度】

2023/10/04 2024/12/10

韓国旅行へ行く際は、お得で便利なタックスリファンドについて必ず理解しておきましょう。

タックスリファンドは、韓国の免税制度です。

免税店でのショッピングのほか、美容クリニックのサービス料金などでも、タックスリファンドを利用すれば買い物・利用後でも税金の還付を受け取れます。

今回は、そんなタックスリファンドの利用条件や具体的な流れについて解説します。

韓国の免税制度は3種類

韓国の免税制度の種類

日本で「免税」といえばひとくくりにした表現になじみ深いので、韓国の免税制度に戸惑う方も多いはずです。また、日本では「消費税」と呼んでいますが、実際に物理的な商品やサービスに適用される「付加価値税(VAT)」の名称が世界175ヶ国で用いられています。

このように、税制については各国で概念が異なります。

まずは、韓国の免税制度について理解を深めていきましょう。

免税制度を把握しておけば、韓国でお得にショッピングやサービスを楽しめます。

韓国の免税制度は以下の3種類です。

  • Duty Free(事前免税)
  • Tax Refund(事後免税)
  • Immediate Tax Refund(事後免税即時還付制度)

以下で、各免税制度を利用するには、どのような方が向いているのかを大まかに把握しておきましょう。

名称が似通っていてわかりにくさはありますが、韓国旅行に慣れていなくても、事前に自分がどの制度を利用できるかさえ理解しておけば、現地で困ることはありません。

店舗のロゴで確認 利用条件 利用している人
向いている人
Duty Freee
(事前免税)
「Duty Free」 パスポートと搭乗/乗船チケット提示 ブランド品やおみやげ・韓国の特産品などを購入する人
Tax Refund
(事後免税)
「Tax Free」または「Tax Refund」 帰国前の還付申請 帰国時、空港での還付手続きに時間を割ける人

特に、還付手続きの手間をかけるほどの出費がある場合(渡韓整形など)

Immediate Tax Refund
(事後免税即時還付制度)
事後免税店の百貨店や大型スーパー、コンビニなどの一部の店舗が対象 パスポート提示 Immediate Tax Refund対応店舗で買い物をする人

(オーリーブヤングでのコスメ購入など)

各免税制度について、詳しく解説していきます。

Duty Free(事前免税/デューティーフリー)

デューティーフリーは、「さまざまな税金抜きの価格で購入できる”事前”免税制度」です。

「Duty Free」のロゴがある免税店では、下記の税を除外した価格で商品を購入できます。

  • 関税
  • 付加価値税(VAT)
  • 個別消費税
  • タバコ消費税
  • 酒税

「Duty Free」では、輸入品やタバコ、アルコールなどにかかる税金が免除されるので、価格に税金が含まれていません

免税店は国際線の空港や港、機内や船内、市内(主要の大型デパートなど)にあり、購入の際にはパスポートと搭乗券または乗船チケットの提示が必要です。

ただし、免税店を利用する際は、出国時の免税購入限度額が定められているので注意しましょう。

韓国の消費税率は10%ですが、免税制度の利用で約4~7%が返金されます。

ちなみに、韓国では購入限度額を廃止する法改正が2022年3月施行されたので、韓国人が海外に出国する際には限度額の制限なく免税店で商品を購入できるようになりました。

Tax Refund(タックスリファンド/事後免税)

タックスリファンド(=事後免税)は、「付加価値税や個別消費税が後から還付される”事後”免税制度」です(※以下「タックスリファンド」と表記)。

帰国前に還付申請手続きを行えば、購入時に支払った消費税を還付してもらえます。

対象となるのは、「Tax Free」、または「Tax Refund」のロゴのある事後免税店で購入した商品です。

  • 「Tax Free」は、直訳すれば「無税」ですが韓国では「消費税を免除できる店舗を示す総称」として提示されている
  • 「Tax Refund」は、「税金還付」の意味で提示されている

タックスリファンド対象のロゴには、「Tax Free 」の言葉が入っているところもあり混乱するかもしれませんが、購入者にとってはどちらも同じ扱いと考えて問題ありません。

要は、2つのロゴのいずれかがあれば、事後免税店なのでタックスリファンドが使えるわけです。

利用条件や申請方法については、後述します。

タックスリファンドの対象は、買い物だけではありません。下記のようなタックスリファンド対応の医療機関で3万ウォン以上の美容整形医療サービスを受けた場合でも還付が可能です。

  • リエンジャン美容外科
  • シロアムクリニック
  • リメイ皮膚科

ただし、還付申請の際に通常の買い物時とは提出書類が異なります。施術を受けたクリニックで、不備のないように確認しておきましょう。

Immediate Tax Refund(事後免税即時還付制度)

イミディエイト・タックスリファンド(=事後免税即時還付制度)とは、一部対応店舗において、タックスリファンドの手続きがさらに簡略化された「”商品購入時に”税金が戻ってくる制度」です(※以下、「即時還付制度」と表記)。

支払い時にパスポートを提示するだけで、その場で消費税抜きの価格で商品が購入できます。

利用条件や対象の税はタックスリファンドと同様。事後免税店の百貨店や大型スーパー、コンビニなどの一部の店舗が対象になります。

ただし、免税の条件は、1回の決済金額が3万ウォン以上50万ウォン未満(おおよそ3,300円~50,000円・2024年から70万ウォン未満に変更)で、滞在中の総購入金額が250万ウォン以下(おおよそ27,000円以下)の場合のみです。

即時還付制度に対応している店舗例をご紹介します。一見しただけでは、即時還付できる店舗か見分けが付きません。支払いの前に確認してください。

  • ロッテ百貨店本店
  • ホームプラス 東大門店
  • ホームプラス ワールドカップ店
  • ロッテマート
  • GS25
  • オリーブヤング 明洞中央店

オリーブヤングの詳細な情報は、以下からご覧ください。

韓国のタックスリファンド利用条件

韓国のタックスリファンド利用条件

韓国のタックスリファンドの利用条件について紹介します。

以下に該当する人は、タックスリファンド利用の対象です。

  • 韓国滞在6ヶ月未満の外国国籍の人(日本人旅行者の多くはこの項目に該当
  • 韓国滞在3ヶ月以内の海外永住権を保持する韓国籍の人
  • 韓国滞在3ヶ月以内の海外に2年以上在住している韓国人

タックスリファンドの利用条件については、以下の通りになります。

  • 1店舗につき3万ウォン以上50万ウォン未満(おおよそ3,300~55,000円)の購入した場合
    ※2024年から1万5000ウォン以上に変更(おおよそ1,600円)
  • 購入日から3ヶ月以内
  • 購入品は未開封および未使用が原則

タックスリファンド利用の対象や利用条件を読むと、特定の人しか利用できない印象を持つかもしれません。

実際、だいたいの日本人旅行客は当てはまります。

ただし、飲食店や移動の際の交通費、現地で消費する物は対象外です。

タックスリファンド申請時に必要な物

タックスリファンド申請時には以下の物がないと申請ができないので、事前に準備しておきましょう。

  • 購入品(未開封または未使用のみ)
  • 購入品のレシート(原本のみ)
  • 購入店が発行する付加税還付書類(リファンドチェック)
  • パスポート
  • 本人名義のクレジットカード(日本で作ったクレカでOK)

クレジットカードは市内での還付申請に必要なので、忘れずに持参してください。

韓国の通販やアプリでは韓国で作ったクレジットカードしか使えないことが多いですが、タックスリファンドでは、日本で作ったクレジットカードでもVISA、Mastercard、American Expressのブランドなら使用できます

タックスリファンドの申請は、空港リファンドカウンターで行う2つの方法があります。空港での手続きは、想像以上に時間がかかります。時間にゆとりをもって行うのが賢明です。

還付時期は、クレジットカード会社にもよりますが、1~2ヶ月後が一般的です。不安になる方もいるかもしれませんが気長に待ちましょう。

韓国のタックスリファンド申請手順【還付場所も】

韓国のタックスリファンド申請手順

韓国でタックスリファンドを申請する手順について紹介していきます。

申請手順の大まかな流れは以下の通りです。

  • ①事後免税店で買い物した後にリファンドチェックを受け取る
  • ②主要空港および市内還付カウンターにて税金還付を申請

それぞれ詳しく解説していきます。還付場所も一緒に紹介するので参考にしてください。

①タックスリファンド対応店で買い物した後に付加税還付領収書を受け取る

タックスリファンド対応店で3万円以上の買い物をした際に、パスポートを提示して、リファンドチェックを受け取ります。受け取り忘れると申請できないので、必ずもらってください。

リファンドチェックには、名前やパスポート番号などを記入します。購入品とパスポート、クレジットカードをそろえれば申請準備は完了です。

②主要空港および市内還付カウンターにて税金還付を申請

申請の準備が整ったら、主要空港か市内の還付カウンターで申請を行います。空港と市内で手続き方法が異なるので注意しましょう。

空港での手続きの流れ

  1. 空港税関で申告
  2. リファンドチェックに搬出確認スタンプを受領
  3. 搭乗フロアの還付カウンターでリファンドチェックを提示
  4. 現金を受け取る

カウンターが営業時間外の時は、リファンドチェックにクレジットカード番号を記載して専用ポストに投函すれば、後日カードの引き落とし口座に還付されます。

市内還付カウンターでの手続きの流れ

  1. 市内の還付カウンターで申請を行う
  2. 現金還付かクレジットカードの引き落とし口座への還付を選択(現金はその場で還付)
  3. 出国時に空港税関で申告を行いリファンドチェックに搬出確認スタンプを受領
  4. 搭乗フロアの還付カウンターでパスポートをスキャンしてもらう(出国の認証)

市内で現金還付を受け取る場合は、担保として還付額+手数料をクレジットカードで仮決済します。仮決済は対象物品の国外搬出が確認されると取り消されますが、空港での手続きに不備があると、引き落とされるので注意しましょう。

カードの引き落とし口座への還付は、出国日から3日以内に処理されます。

還付カウンターでの手続きは、出国時に空港税関で申告しリファンドチェックに搬出確認スタンプを受領、搭乗フロアの還付カウンターでパスポートのスキャンをしてもらう必要があります。そのため、場合によっては空港での手続きがおすすめです。

空港内KIOSK(キオスク)での手続きの流れ

なお、下記2つの空港では有人カウンターのほか「KIOSK(キオスク)」と呼ばれる自動払い戻し機でも申請が可能です。

  1. 「TAX FREE」加盟店で3万ウォン以上購入したらリファンドチェックを受け取る
  2. 空港出国フロアの「KIOSK」で読取り
  3. 空港の税関で商品を提示
  4. 搭乗フロアの「KIOSK」でキャッシュバック(ウォンで払い戻し)

365日24時間いつでも利用ができるのがメリット。

渡韓予定の方は、この方法も知っておくとカウンターが混んでいる時には便利です。

仁川国際空港の主な還付場所

第1ターミナルと第2ターミナルそれぞれに、タックスリファンド運営会社の共通カウンターがあります。

還付カウンター場所
第1ターミナル 3階 搭乗フロア 28番ゲート付近
第2ターミナル 3階 D/Eチェックインカウンター付近・3階免税地域249番

還付金は現金か、一部クレジットカードでの払い戻しが可能です。ただし、現金は1000円単位のみで、100円以下はウォンで還付されます。

金浦国際空港の主な還付場所

金浦国際空港にある有人の還付カウンターは、1箇所のみです。2階1番ゲート付近の出国審査前に、タックスリファンド運営会社の共通カウンターがあります。

還付方法は現金か一部クレジットカードの2通りです。円での還付は1000単位のみで、100円単位はウォンで払い戻しされます。

市内還付カウンター

市内で手続きをする場合、タックスリファンドは下記運営会社ごとに手続きが必要なため、還付センターが集まっている明洞で申請するのがおすすめです。

タックスリファンド運営会社 還付カウンター場所
グローバルタックスフリー ロッテ百貨店本店1階・新世界百貨店本店B1階
イージータックスリファンド KB国民銀行明洞駅支店
キューブリファンド ロッテ百貨店本店9階

ソウルの漢江南側の江南区に位置する繁華街「狎鴎亭(アプクジョンドン)」にも、グローバルブルーとグローバルタックスフリーの還付カウンターがあります。イータックスフリーやツアータックスリファンドは、市内にカウンターがないので、空港で手続きするようにしましょう。

タックスリファンドで還付される金額は?

タックスリファンドで還付される金額は、購入額・消費税・払い戻し代行運営会社のサービス料金により算出されます。

韓国の消費税は10%であり、払い戻しを代行しているタックスリファンド運営会社のサービス料を引くと4~7%程度が戻ってきます

購入金額(ウォン) 還付金額(ウォン)
30,000 1,200~2,100
50,000 2,000~3,500
100,000 4,000~7,000

タックスリファンド運営会社のサービス料金の設定により、還付金額が多少違ってきます。カウンター申請の際に正確な金額を確認してください。

韓国渡航の際には、タックスリファンドを使って少しでもお得な買い物・サービスの利用をしましょう。

韓国でタックスリファンドを忘れた場合

韓国でを忘れた場合の対処法について紹介します。

うっかりタックスリファンドを忘れてしまった場合でも、搬出確認スタンプ受領済みの「リファンドチェック」がある場合は、帰国後に申請できます

免税手続き代行を担うタックスリファンド運営会社に、申請する方法は会社によって異なります。

  • パスポート情報やリファンドチェックなど払い戻しに必要なものをメール送信する
  • 必要書類を韓国まで送付する

韓国で圧倒的シェアを誇るタックスリファンド運営会社は、「グローバル・タックスフリー」や「タックスフリーコリア」です。

タックスリファンド運営会社名は、商品を購入した店舗でもらった「リファンドチェック」に記載されているので確認の上、どちらの方法で申請ができるかを問い合わせしてみてください。

リファンドチェックがない場合は、残念ながら帰国後の申請はできません。

次回、訪韓の際にはリファンドチェックを忘れずにもらうようにしましょう。少しでもお得に旅したいなら、現地で利用する各種格安サービスを早めに予約しておくことをおすすめします。

韓国旅行のタックスリファンドを活用してお得で快適な旅を楽しみましょう

海外WiFiレンタルショップ

韓国旅行へ行く際には、タックスリファンドの手続きや注意点を覚えておけば少しでも節約できます。

もしタックスリファンドをせずに日本へ戻ってきてしまうと還付されない場合もあるので、事前に理解しておきましょう。

そのほかにも、韓国旅行へ行く際には事前の知識や準備が必要です。とくにWi-Fi環境の準備は、必須アイテムの一つ。中でも、「海外WiFiレンタルショップ」では、電源を入れた日だけ課金される格安なシステムを採用

最新のポケットWi-Fi端末の貸出により、接続方法が簡単&機能性も安心です。韓国渡航時も、ぜひお役立てください。

韓国のタックスリファンドについてのよくある質問

  • Qタックスリファンドは利用するとお得ですか?

    A

    付加価値税や個別消費税の還付を受け取れるので、断然お得です。

    >> Tax Refund(事後免税/タックスリファンド)概要

  • Qタックスリファンド以外の免税制度はありますか?

    A

    Duty Freeと呼ばれる事前免税制度、Immediate Tax Refundと呼ばれる商品購入時に税金を還付してもらえる制度があります。

    >> 韓国の免税制度は3種類

  • Q韓国でタックスリファンドを行う条件はありますか?

    A

    「韓国滞在6ヶ月未満の外国国籍の人」「韓国滞在3ヶ月以内の海外永住権を保持する韓国籍の人」「韓国滞在3ヶ月以内の海外に2年以上在住している韓国人」のいずれかに該当する人が対象です。

    たいていの日本人旅行客は、該当します。

    >> 韓国のタックスリファンド利用条件

  • Q還付までどのくらいかかることが多いですか?

    A

    クレジットカードでの還付は、空港手続きなら1~2ヶ月、還付カウンター手続きならカード引き落としの口座への還付は出国日から3日以内です。

    現金での還付なら、その場でできます。

    >>主要空港および市内還付カウンターにて税金還付を申請

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