台湾のインターネット事情【ホテルや空港・カフェ等のWi-Fi環境を徹底解説】
この記事では、これから台湾に行く方に向けて、現地のインターネット事情について徹底解説します。
台湾はWi-Fiの導入が進んでいますが、ネットの通信速度が遅いうえにセキュリティが低いなど、利用時はいくつか注意点があります。また、台湾の首都・台北(タイペイ)から離れた郊外では、フリーWi-Fiが整備されていない場所もまだまだ多いです。
記事後半では、フリーWi-Fiと組み合わせて使いたいネット接続方法もご紹介。「安全&格安で台湾でもネット接続したい!」という方も、ぜひ最後までご覧ください。
台湾のインターネット事情【フリーWi-Fiは充実している?】
まずは、台湾のネット事情から確認していきましょう。
台北ではフリーWi-Fiが充実
台北では、以下のフリーWi-Fiが導入されています。
- Taipei Free(台北)
- iTaiwan(台湾全土)
地下鉄や鉄道、公共施設、観光名所など、さまざまな場所で接続スポットが設置されています。登録やパスワードなしで利用できます。
各都市のWi-Fi事情を、以下の表にまとめました。
Wi-Fi事情 | |
---|---|
台北(タイペイ) | 高層ビルが立ち並ぶビジネス街や、賑やかなショッピング街など多様性のある台湾の首都。 都心部だけでなく、信義(シンギ)や桃園(トウエン)など市全域に接続スポットがある |
台中(タイチュウ) | 台中市は中部に位置する、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた観光客に人気の都市。 西屯区・中区・南屯区・清水区など市全域に接続スポットがある |
台南(タイナン) | 豊かな歴史と文化遺産が多い台湾で最も古い都市。 中西区・安平区・仁徳区・永康区など市全域に接続スポットがある |
高雄(カオシュン) | 南部に位置する港湾都市で、台北に次ぐ第2の都市。 新興区・鼓山区・左営区・塩埕区など市全域に接続スポットがある |
Taipei Free
「Taipei Free」は、台北で提供されているフリーWi-Fiです。
地下鉄や鉄道、一部バス車内、公共施設など、あらゆる場所に接続スポットが接続されています。「Taipei Free」の表示があれば、利用可能。アカウントやパスワードは必要ありません。
接続方法は、以下のとおりです。
- スマホの設定から「Wi-Fi」をオンにする
- 「TPE‐Free」を選択する
- 利用規約に同意したらアクセス開始
2時間連続使用すると、自然にログアウトします。続けて使う場合は、再接続しましょう。
以前の台北市のフリーWi-Fiは申請制度を設けていたため、パスポートの提示が必要でした。以下は直接申請できる窓口です。フリーWi-Fiについての質問や接続方法が分からないなどあれば、聞いていみましょう。
申請窓口 | 申請窓口があるホテル |
---|---|
台北駅
松山空港 東区地下街 市政府駅のバスステーション MRT北投駅 MRT西門駅 MRT剣潭駅 MRT円山駅 MRT台北101/世貿駅 美麗華百楽園(ミラマー・エンターテイメント・パーク) 梅庭(プラムガーデン) ゴンドラ台北動物園駅 ゴンドラ猫空駅 |
宏都金殿飯店
台北商旅大安館 麗湖大飯店 城美大飯店 家美飯店 松林旅社 舞衣新宿 泉都温泉会館 新駅旅店 星辰飯店 福泰橘子商務旅館 力欧時尚旅館(駅前館) 太平洋温泉会館 第一大飯店 |
iTaiwan
「iTaiwan」は、台湾全土で提供されているフリーWi-Fiです。
台湾全土の駅や観光場所、公共施設で利用できます。こちらもアカウントやパスワードなしでアクセスできます。
- スマホの設定からWi-Fiをオンにする
- 「iTaiwan」を選択する
- 自動的にiTaiwanのWebサイト移動するので、「surfing」をクリックしてスタート
鉄道など一部のエリアでは24時間利用できます。
近年台湾へのサイバー攻撃が急増
中国と台湾の緊張関係により、近年台湾へのサイバー攻撃が急増しています。また、悪質なメールの数が30倍以上に増加しており、企業だけでなく、個人が標的になる事例が増えているのが現状です。
フリーWi-Fiへの接続は、個人情報や金融情報が盗まれるリスクがあります。クレジットカード番号など金融情報が悪用された場合は、多額の金銭的被害を受けることも。
このようなリスクを回避するには、安全性の高いポケットWi-Fiを持参するのが必須です。
台湾には中国本土のようなネット検閲はない
台湾は中国の一部として日本を含む多くの国が捉えていますが、正しくは「中華民国」という独立した国です。台湾では独自の通貨や政治制度が整っています。そのため、台湾は中国本土のようなネット検閲や情報規制がありません。もちろん、日本と同じように自由にネット検索やアプリ・SNSの使用が可能です。
中国のネット検閲とは、いわゆる「グレイト・ファイアーウォール」と呼ばれるネット検閲システムを中国全土に導入して、情報規制を行うことです。中国国内では、Googleサービス(YouTubeを含む)をはじめ、LINE・InstagramなどのSNS・Yahoo検索エンジンの利用が一切できません。
台湾でフリーWi-Fiが使える場所4選【インターネット速度は快適?】
フリーWi-Fiが使える場所は、以下の4つです。
- 空港
- 地下鉄車内
- ホテル
- カフェ・レストラン
それぞれの概要を詳しく確認していきましょう。
空港
以下の台湾主要空港では、「Airport Free WiFi」を利用できます。
フリーWi-Fiの接続手順は、以下のとおりです。
- 利用端末の「設定」を開く
- 「Wi-Fi」または「ネットワークとインターネット」を選択
- 「Wi-Fi」をオンに切り替える
- ネットワーク名「Airport Free WiFi」を選択すれば完了
アカウントの事前登録は必要ありません。
ただし、空港内は終始混み合っており、多くの人がインターネットに接続すると回線が非常に混雑します。フリーWi-Fiは誰でも自由に接続できますが、通信速度に関してはあまり期待できません。
地下鉄車内
地下鉄(MRT)では、車内で接続可能なフリーWi-Fi「TPE-Free AD WiFi」が順次導入されています。
利用方法は、サービスが提供されている範囲内で「TPE-Free AD WiFi」に接続するだけです。地下鉄で提供されているフリーWi-Fiは事前登録も必要ないので、手軽にインターネットに接続できます。
しかし、ネットを利用するには広告の視聴が必要で、30分間連続して接続することが可能です。30分を超過した場合は、再接続して広告を視聴すれば何度でもインターネットを利用できます。
地下鉄(MRT)では、「淡水信義(タンスイシンギ)線」や「板南(バンナン)線」からWi-Fiサービスを開始。今後は全車両でフリーWi-Fiが使えるように導入が進められています。
ただし、誰も簡単に接続できるので、安全性&通信速度に関しては期待できません。
ホテル
多くのホテルは、フリーWi-Fiを導入しています。
ただし、宿泊先によっては会員登録が必要だったり有料だったり、そもそもWi-Fiを提供していないことも。当日に慌てないように、宿泊サイトや滞在先の公式サイトでWi-Fiの有無を確認しておきましょう。
また、ホテルのフリーWi-Fiは保護されていない場合が多く、必ずしも安全とは限りません。オンライン上でのリスクを最小限に抑えるには、以下のポイントに気をつける必要があります。
- 認証情報の入力を避ける
- 2段階認証、または多要素認証を有効にする
- フィッシングリンクに注意する
- ホテルの公式Wi-Fi以外は使用しない
近年、公式Wi-Fiに紛れ込むように、偽ネットワークが仕掛けられている事例が多数報告されています。うっかり接続してしまうと、個人情報や金融情報が第三者に漏れてしまう危険性も。
「どれが公式のWi-Fiなのか」をスタッフに確認してから接続するようにしましょう。
カフェ・レストラン
台湾では、街中の店舗でもフリーWi-Fiが提供されています。
ただし、それらのWi-Fiに接続するには、SMSを使用して登録しなければいけない店舗が多いです。基本的に台湾で利用できる電話番号の記入が必須なので、使用できる人はかなり限られています。
ちなみに、McDonald’s(マクドナルド)やStarbucks Coffee(スターバックス コーヒー)も台湾の電話番号の登録が必要です。また、接続するたびにPR動画の視聴が必要なので、利用に時間がかかることも。
台湾の電話番号の登録が必要ないカフェには、コーヒーチェーン店「Mr.Brown Coffee(伯朗珈琲館)」があります。ただし、1日に使える回数や接続可能時間に制限があるところが多いです。
店舗にフリーWi-Fiの導入有無やパスワード情報を確認したい場合は、以下を参考にしてください。
日本語 | 台湾語 |
---|---|
「すみません、ここにフリーWi-Fiはありますか?」 | 請問,這裡有免費Wi-Fi嗎? (チンウェン、ジェリ・ヨウ・ミェンフェイ・ワイファイ・マ?) |
「すみません、Wi-Fiのパスワードを教えてください。」 | 不好意思,可以告訴我Wi-Fi的密碼嗎? (ブハオイース、カーイ・ガオスー・ウォ、ワイファイ・ダ・ミーマ・マ?) |
台湾でフリーWi-Fiが使えない場所3選【他のネット接続手段も必須!】
フリーWi-Fiが使えない場所は、以下の3つです。
- 移動中(公共交通・タクシー・レンタカー)
- 観光地
- 屋台や街の飲食店
それぞれの概要を詳しく確認していきましょう。
移動中(公共交通・タクシー・レンタカー)
台湾では、公共交通機関やタクシー、レンタカーなどの移動手段が便利です。
近年は、地下鉄やバスなどの公共交通機関やタクシーでもフリーWi-Fiを導入するところが増えています。ただし、バスやタクシーの停留所ではフリーWi-Fiに接続できません。待ち時間を利用して情報収集したり目的地までの道順を確認したりしたい場合は、かなり不便です。
レンタカーに関しても、カーナビが役に立たない場合があるので、ポケットWi-Fiを持参するなどネット環境を確保する必要があります。
観光地
台湾の首都・台北をはじめ、台中や台南、高雄など観光客に人気の高い場所では市全域にフリーWi-Fiが導入されていることが多いです。
ただ、台湾東部に位置する「花蓮(カレン)市」では、限られた場所にしか接続スポットがありません。以下の場所も観光客に人気がありますが、フリーWi-Fiは導入されていないのでかなり不便です。
- 太魯閣峡谷(タロコキョウコク)
- 東大門夜市(トウダイモンヨイチ)
- 七星潭(チーシンタン)
ネット環境を確保するには、ポケットWi-Fiの持参が必須です。
屋台や街の飲食店
屋台や街の飲食店では、Wi-Fiが導入されていないところが多いです。
ご飯を食べながら情報収集したい場合は、フリーWi-Fiを提供する飲食店に入るのがよいでしょう。ただし、毎回フリーWi-Fiを提供する飲食店を探すのは面倒なうえに、行く場所が限られてしまいます。
台湾を思いっきり楽しみたいなら、日本からポケットWi-Fiを持参するのがおすすめです。安い料金で利用できるWi-Fiレンタルもあるので、自分の希望にマッチするポケットWi-Fiを探しましょう。
台湾でインターネットに接続する方法4選【Wi-Fi?SIM?】
台湾でネットに接続するには、以下のような方法があります。
- ポケットWi-Fiをレンタルする
- 現地のSIMカードを使用する
- 海外ローミングサービスを使う
- フリーWi-Fiに接続して利用する
それぞれのネット接続方法について詳しく解説します。
ポケットWi-Fiをレンタルする
台湾は主要都市を中心にフリーWi-Fiが導入されていますが、個人情報漏洩などセキュリティに不安が残ります。
利用者が多い場所では通信速度も不安定になるので、思うようにネットを使えないことも。郊外ではフリーWi-Fiが整備されていない場所があるので、ネット環境を整えたい場合はポケットWi-Fiがおすすめです。
「海外WiFiレンタルショップ」では、ポケットWi-Fiのレンタルサービスを提供しています。台湾なら1GB500円/日〜利用ができ、さらに、「業界初!電源オフの日は通信費0円」は驚異的でしょう。手続きも3分で完了するため、初めての方でも簡単です。
現地のSIMカードを使用する
スマホがSIMフリーなら、現地でSIMカードを購入する方法もあります。台湾では、以下の大手通信キャリアが有名です。
(現地キャリア名) | 料金 |
---|---|
中華電信(チュウカデンシン) | 3日間 500元/5G ※50元分無料
5日間 600元/5G ※100元分無料 7日間 800元/5G ※150元分無料 |
遠傳電信(エンデンデンシン) | 3日間 500元/5G ※50元分無料
5日間 600元/5G ※100元分無料 7日間 800元/5G ※150元分無料 |
台灣大哥大(タイワンダイカダイ) | 3日間 500元/5G ※50元分無料
5日間 600元/5G ※100元分無料 7日間 800元/5G ※150元分無料 |
現地の空港で購入すると、SIMの入れ替えやAPN(接続先)を設定してくれます。元々入っていたSIMカードは、紛失しないように日本に帰るまで大切に保管してください。
ただし、18歳未満の方は、台湾の規定によりプリペイド式SIMカードの購入はできません。
海外ローミングサービスを使う
短期間の滞在であれば、海外ローミングサービスを利用するのもひとつの方法です。ほかの接続方法に比べるとかなり割高ですが、SIMカードを準備する時間がない方に適しています。
各キャリアのサービス内容は、次のとおりです。
海外プラン名称 | 料金 | |
---|---|---|
ソフトバンク | 海外パケットし放題 | 定額料2,980円/日
(制限なし) |
ドコモ | 世界そのままギガ | 【通常プラン】
980円/日 【国・地域限定割プラン】
|
au | 海外放題 | 800円/日〜(予約割) 通常1,200円/日 |
フリーWi-Fiに接続して利用する
あまりネットを使用しない方はフリーWi-Fiで十分な場合があります。
しかし、フリーWi-Fiは誰でも利用できるため、個人情報や金融情報を盗まれる危険性があるのも事実です。とくに、クレジットカードの情報を盗まれた場合は、多額の金銭被害を受ける可能性もあります。
安全にインターネットを使用したいなら、ポケットWi-Fiの持参を検討しましょう
台湾にはポケットWi-Fiを持参してインターネット環境を整えよう!
今回は、台湾のインターネット事情について解説してきました。
台湾の台北ではWi-Fiが普及していますが、通信速度が不安定なうえにセキュリティにも不安が残ります。最悪の場合、個人情報や金融情報を盗まれて悪用される危険性も。安定した通信速度や接続時の安全性を重視するなら、ポケットWi-Fiの利用が必須です。
海外WiFiレンタルショップでは、業界初の「使わない日は通信料0円サービス」を実施中!電源を入れない日は通信料が発生しないため、使い方次第で費用を抑えることが可能です。「とにかく費用を抑えたい!」という方は、ぜひ利用してくださいね!
台湾のWi-Fi事情に関するよくある質問
-
Q台湾のフリーWi-Fiには通信制限がある?中国本土のような検閲は?
A一部のフリーWi-Fiは通信制限があり、連続して使用する場合は再接続する必要があります。また、台湾の電話番号の入力やPR動画の視聴など制約も多いので不便です。ただし、中国本土のような検閲はありません。
-
Q台湾で安全にネット接続したい!具体的な方法は?
A台湾で安全にネット接続するなら、ポケットWi-Fiがおすすめです。個別のネットワークとパスワードにより通信が徹底保護されているため、個人情報や金融情報を盗まれる心配がありません。
-
Q数日間の台湾旅行で必要な通信量はどのくらい?
A数日間の滞在であれば、300MB程度で十分です。現地で動画視聴や仕事をする場合は500MB以上あると安心でしょう。
【1台で135ヵ国対応】海外行くなら
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