irumo（イルモ）を海外で利用する方法を解説【電話やSMSの使い方】

irumo（イルモ）を海外で利用する方法について徹底解説します。

irumoはdocomo（ドコモ）の低料金プランであり、国内では比較的月々の利用料金を抑えられるため、人気のサービスです。そんなirumoのスマホを海外に持って行くとどうなるのか、海外で使って高額請求されないか、などが気になる方は多いでしょう。

そこで、海外にご自身のスマホを持って行く際の設定や利用方法を解説していきます。irumoを使った海外での通話やSMSの使用方法まで丁寧に紹介しますので、海外渡航時はぜひお役立てください。

irumo（イルモ）の海外ローミングサービスプラン

irumoを海外で利用する方法は、海外ローミングサービスです。海外ローミングサービスは、海外の通信業者の電波を利用して、日本と同じように通話やインターネットが利用できます。

irumoでも、docomo（ドコモ）やeximo（エクシモ）と同じ海外サービスプラン「世界そのままギガ」と「世界ギガし放題」を利用します。

まずは、irumoの料金プランや内容を説明します。

irumo（イルモ）の基本情報

irumoは、ドコモから2023年にサービスが開始された新しい料金プランのひとつです。料金プランは下記の通りです。

*合計1,287円割引：ドコモセット割1,100円(税込)＋dカードお支払割187円(税込)

小容量プランで、月々使用するデータ量が比較的〜かなり少ない人向け。また、ドコモユーザーであれば、ドコモ光・home5Gのセット割やdカードのお支払割が適用されると、安い料金で利用できます。また、オンラインでの申し込みなら、事務手数料が0円も特徴です。

しかしながら、そもそも大手キャリアのプランは基本料金が高く設定されています。そのため、割引された後の金額を見ても、大手キャリア以外の格安サービスと比べてしまうと、そこまで安いプランとは言いにくいでしょう。

さらに、docomoの光回線を利用していないと割引が適用されません。ドコモユーザーにとってメリットはあるが、それ以外のキャリアユーザーにとってはあまりお得ではありません。

irumoで使える海外プランについて、ここから詳しく説明していきます。

世界そのままギガ

世界そのままギガは、国内で契約中のirumoのデータ量を海外でも使えるサービスです。つまり、irumoの3GBのプランを契約している場合、海外で利用するデータ量はその3GBから消費されます。

こちらのプランを利用するには、次のような条件が必要です。

• WORLD WING（無料）の契約
• 世界そのままギガ（無料）の申し込み

WORLD WINGはdocomoが提供する国際ローミングサービスのことで、「世界そのままギガ」や「世界ギガし放題」を利用するには、加入が前提です。契約自体は無料で、My docomoから申し込みできます。

また、世界そのままギガも申し込みはMy docomoより可能。事前申し込みは初回のみで、2回目からはそのまま利用できます。申込自体は直ぐにできるので、早めに済ませておきましょう。

料金プランは以下のとおりです。

利用期間は1時間と、1日から最大30日まで、自由に日数を選べます。

例えば、韓国滞在で3日間利用する場合は、以下のような方法があります。韓国は「国・地域限定の定額プラン」を適用。

• ①3日間利用：2,480円(税込)
• ②2日間と3日目は2時間利用：2,180円(税込)
  内訳は、2日間1,780円＋2時間400円
• ①と②では、2日間と2時間利用が300円安い

上記のように、好きなように利用時間を組めるため、料金を節約しやすいでしょう。

なお、契約しているデータ量を海外で使い切ってしまうと速度制限がかかり、帰国後もその月は制限のかかった状態での利用となるので、注意しましょう。

速度制限は送受信時最大128kbps〜300kbpsで、ほとんどネットやアプリが使えない状態になります。

世界ギガし放題

ギガし放題は定額料金で、1日データ量を使い放題利用できるサービスです。こちらは、事前の申し込みなしで利用できます。※WORLD WINGへの申し込みは必須

• 24.4MB（※）まで最大1,980円／日
• それ以上無制限：最大2,980円／日

（※）24.4MBは、検索やアプリを使用すればすぐに使い切ってしまうデータ量。約12倍のデータ量である300MBの場合だと、地図アプリ使用は40分ほど

「世界そのままギガ」は、契約のデータ量から使用されますが、世界ギガし放題のデータ量は別です。そのため、データ量を気にせずに、使いたい方はこちらの定額プランがおすすめです。

ただし、1日2,980円もするので、世界そのままギガよりも高額です。日本と同じ感覚で長期間使うと大変高額になるので、十分注意しましょう。

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irumo（イルモ）の海外ローミングサービスの使い方

2つの海外ローミングプランを実際にどう使うかを説明します。日本で準備して、海外で設定しましょう。

「世界そのままギガ」

世界そのままギガは、事前にアプリのダウンロードが必要です。海外でもできますが、貴重なデータ量を消費してしまうので、日本で設定しておきましょう。

アプリでは、利用予約や渡航先での利用開始操作や、利用状況などが確認できます。

予約設定【日本で設定】

アプリでは、渡航先で利用がスムーズに開始・終了できるように、予約ができます。※予約操作だけでは利用料金はかかりません。

利用手順は以下のとおりです。

1. アプリの「予約する」をタップし、ログインする
2. 渡航先のエリアや国・利用日時を入力
3. 複数渡航先がある場合は、滞在する順番通りに国と日程を追加する
4. 利用開始の日付と時間、終了の日付と時間を選択し確認
5. 完了したらSMSが届く

予約変更やキャンセルは「ドコモ海外利用」アプリや専門WEBサイトからできます。予約時間の1時間前までに変更しましょう。

予約なしでそのまま使用【海外にて操作】

予約しなくても、サービス利用はできます。渡航先でインターネットやアプリなどを使うタイミングで操作してください。

1. スマホの設定からデータローミングをオンにする
2. アプリを起動し「予約せずに今から利用する」を選択
3. 「通常プラン」「国・地域限定割プラン」のどちらかを選択
4. 各プランの時間や日数を選択し確認
5. 「このプランを利用開始する」を選択し完了

操作終了後にそのまま開始になり、設定の利用終了になると、自動でストップされます。利用中はアプリに残り時間が表示されるので、確認しましょう。海外利用を停止するには、データローミングをオフにしてください。

「世界ギガし放題」

海外についたら、データローミングをオンにすれば開始されます。

データローミングは、スマホの設定から操作できます。

• iPhoneの場合：設定→モバイル通信→通信のオプション→データローミングをオン
• Androidの場合：設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク→データローミングをオン

データローミングをオフにすれば、利用が停止され、利用料金も発生しません。

irumo（イルモ）の海外通話とSMS【料金・使い方】

irumoでは海外ローミングサービスを使って、電話やSMSも利用できます。

電話の使用方法

irumoを契約しているスマホで、滞在している国から、日本や現地へ電話をかける際の方法から解説していきます。

まず、国際電話の基本として、国ごとに割り当てられた「国番号」を使用します。

• 「+」「国番号」「最初の0を除いた市外局番」「相手の電話番号」
• 「+」「国番号」「最初の0を除いた相手の電話番号」

を打ち込んで電話しましょう。「＋」は0を長押しすると表示されます。

もう少し具体的なケースについて見ていきます。

①海外から日本へ電話をかける
②同じ国に居る同行者の日本の携帯に電話をかける

「+81（日本の国番号）」「最初の0を除いた相手の電話番号」を入力して電話をかけます。

③滞在国以外の海外へ電話をかける（日本以外）

「＋国番号」「最初の0を除いた相手の電話番号」を入力して電話します。

④滞在国内の一般電話や携帯電話にかける
例）滞在先のホテルやお店に電話する

そのままの電話番号でOKです。

かける際は当然通話料がかかりますが、海外では電話を受ける際も日本の通信業者を経由し着信料がかかるので、うっかりよくわからない電話に出ないよう、十分注意しましょう。

電話料金

電話料金や着信料は、国によって異なります。例えば、韓国の場合は以下のような料金です。

• 韓国国内通話：50円／分
• 日本への通話：125円／分
• 日本以外の海外への通話：265円／分
• 着信：70円／分

上記のように、1分あたりの通話料が割高なので、韓国から日本へかけて20分通話すると、2,500円かかります。

電話を頻繁にかけるのであれば、通話料金が高くなってしまうでしょう。国によっては、もっと高額になる可能性もあるため、海外滞在時はLINEでのやりとりをおすすめします。

国際SMSの使用方法

SMSは通話が可能な国や地域であれば、利用可能です。日本の通信事業者か海外の通信事業者かによって、SMSの使用法が異なります。

• 日本の通信事業者へのSMS：相手の電話番号へメッセージを入れる（日本国内と同じ）
• 海外の通信事業者へのSMS：「＋国番号」「最初の0を除いた相手の電話番号」

日本へSMSを送る場合は、日本国内と同じように宛先にメッセージを添えて送信するだけです。

なお、送信可能文字数は、かな文字（全角）70文字、英数字（半角）160文字です。

国際SMSの料金

SMSの受信は無料で自動受け取りで、送信は1通につき100円かかります。1回あたりの文字数に制限があるので、頻繁に利用する場合は、LINEなどのメッセージアプリやメールを使うのがよいでしょう。

irumo（イルモ）の海外サービスプランを利用する際の4つの注意点

irumoの2つの海外サービスプランを利用する際は、次の4つの点に注意しましょう。

データ量の消費に注意

irumoの海外プラン「世界そのままギガ」は、契約しているデータ量から消費されます。国内のデータプランは0.5GB〜最大9GB まで、まるまるそのデータ量を使えるのではなく、日本で使った分の残りのギガから消費されます。また、データ量を海外で使い切ってしまうと、日本帰国後は月末まで、速度制限がかかったままです。どのくらいの速度になるかは、次のとおりです。

• 0.5GBプラン：最大送受信速度128kbps
• 3GB ・6GB・9GB：最大送受信速度300kbps

※いずれの速度もほとんどアプリ使用やネット通信が難しい状態

しっかりデータ量の管理を行う必要があります。ちなみに、国内外とも1GB 追加オプション（1,100円／GB）でデータ量は増やせますが、結果的に通常の国内の月額プランよりも高くなります。

上記のように、日本国内のデータ量をそのまま海外でも利用するのは、管理の手間や使えるデータが限定的などのデメリットが生じます。また、irumo自体がもともと小容量プランのため、海外ローミングを利用するよりも、別のネット手段がデータ量も気にせずに安く利用できるでしょう。

例えば、ポケットWi-Fiは設定が簡単で、通信費の安いサービスが多くあります。3日間韓国に滞在した場合の総額を、irumoとポケットWi-Fiで比較しました。

*海外WiFiレンタルショップの1GBプランで比較（通信費500円/日+レンタル代220円/日で計算）

ポケットWi-Fiのほうが料金が安く、データ量の管理も必要ありません。さらに、海外WiFiレンタルショップであれば、「電源オフの日は通信費0円」で、さらに費用を安く押さえられるでしょう。

>>海外WiFiレンタルショップで料金シミュレーションを試す

遅延の場合は予約設定の変更を

世界そのままギガの予約設定は、フライトなどの遅延があった場合は、24時間以内であれば、「データーローミング」がオンになった状態から、利用が開始されます。つまり、10時開始だったのが、2時間遅れの12時になった場合は、「データーローミング」をオンにした時間からカウントされます。

しかし、遅れて開始した分終了も遅くなるので、その分余計な時間と料金がかからないよう、終了時間の設定を変更しましょう。

24時間以内に利用が開始されなければ、自動キャンセルとなります。

「世界そのままギガ」の非対象国は高額請求の可能性も

「世界そのままギガ」の非対象国は、データ量に応じた通信料金がかかるため、高額になる可能性があります。

基本的に、世界そのままギガや世界ギガし放題は、定額プランです。さらに、世界そのままギガでは自動ストップ機能があり、使い過ぎをストップ。

しかし、世界そのままギガの非対象国では、データ定額サービスが受けられません。通信費は定額制ではなく、使った分だけ請求されます。ほとんどの国は対象ですが、あらかじめ対象国かどうか調べて利用しましょう。

「世界ギガし放題」は利用料金が高額

「世界ギガし放題」では、契約しているデータ量とは別に、データ量が無制限で使えるプランです。しかし、1日あたり1,980円や2,980円とかなりの高額。1週間利用すれば、13,860円や20,860円です。

また、カウントは日本時間が基準となるため、滞在先の時間と間違えて料金が高くならないように注意しましょう。

長期になればなるほど、コストがかかるため、別のプランや手段がよいでしょう。

長期で利用するなら、ポケットWi-Fiが安くなります。韓国滞在を例にして、7日・20日・30日で比較します。

*1海外WiFiレンタルショップの無制限プランで比較（通信費750円/日+レンタル代220円/日で計算）
*2世界ギガし放題は2,980円/日で計算

同じ無制限プランではありますが、海外ローミングプランとポケットWi-Fiでは、かなり大きな差が生じます。明らかに、ポケットWi-Fiが長期間でも安く利用できるでしょう。

ポケットWi-Fi全てのサービスが安いわけではありません。紹介したような海外WiFiレンタルショップのように、通信費が安いサービスを選択しましょう。

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irumo（イルモ）を海外で利用するならahamoがいい？

ahamo（アハモ）は、irumoと同じようなドコモの海外ローミングプランが利用できません。ahamoは独自の海外ローミングプランがあり、追加料金なしで20GBのデータ量を利用できます。事前申し込みの必要もなく、データローミングを海外でオンするだけです。

ただし、海外での利用は起算日から15日までで、15日を過ぎると最大速度通信128kbpsに制限されます。また、対象国は91カ国と、irumoの海外プランの対象国とは異なります。

しかしながら、irumoの世界そのままギガよりも多くのデータ量が使用でき、世界ギガし放題よりも安く利用できることから、ahamoのほうが、海外では利用しやすいといえるでしょう。

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irumo（イルモ）を海外で使うよりポケットWi-Fiの利用が便利

irumoは海外ローミングプランは、「世界そのままギガ」「世界ギガし放題」があり、利用データ量や通信料金の安さを基準に選べます。しかし、契約しているデータ量を使用する場合はデータ量が不十分で、無制限プランでは料金がかなり割高です。

irumoの海外ローミングサービスではなく、ポケットWi-Fiを利用すれば、データ量も通信料も気になりません。特に、電源をつけた日だけ通信料が発生する海外WiFiレンタルショップなら、海外での通信料を節約し、その分ちょっぴり贅沢な食事やおみやげに回すこともできるでしょう。ぜひ海外渡航時はご活用ください。

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